注目のスタートアップ

事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を運営する「ライトライト」が1.4億円調達

company

2023年9月21日、株式会社ライトライトは、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ライトライトは、事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」を運営しています。

事業承継マッチングをオープンネームで行うことを特徴としています。

また、これまで31の自治体と提携し、自治体に相談などを行った後継者不在事業者に対し、「relay」が後継者募集を担う共同プロジェクト「relay the local」を実施しています。募集以外にも募集事業者を訪問するツアー・イベント・セミナーなども展開しています。

今後、共同プロジェクト「relay the local」の導入加速や、商工会議所や金融機関との提携の拡大などを図っていく計画です。

今回の資金は、「relay」の開発、コーディネーターを中心とした採用に充当します。


国内企業の99.7%は中小企業が占めています。さらにその半数以上が60歳以上の経営者によって経営されています。

経営者の高齢化が進むにつれ年齢を理由とした経営者の引退が増加します。この引退に伴い、これまで培ってきた知見・経営資源・雇用が失われることがないよう、次世代の経営者に事業を引き継ぐことが必要とされています。

一方、中小企業庁「2021年版 中小企業白書」によると、60代経営者の後継者不在率は48.2%で、70代経営者では38.6%、80代以上では31.8%となっています。

データから経営者年齢の高い企業でも後継者がいない企業がかなりの数存在しているため、具体的な対策が求められています。

従来の事業承継は子などの親族に事業を譲渡することが一般的でしたが、事業を継ぎたいという親族が減少しているほか、経営者の年齢が高くなっているため、子がすでに自身の本業を確立しているなどの理由により親族内承継が減少しています。

そこで近年注目されているのが親族以外への承継である第三者承継です。

第三者承継では、M&Aによって第三者に株式を売却し、会社・事業を引き継いでもらうという方法が一般的となってきています。

これまでの第三者承継を支援する事業承継マッチングでは、譲渡希望企業を匿名(ノンネーム)の状態で進めていくことが一般的でしたが、匿名の情報だけでは事業者の魅力が伝わらなかったり、実際に話を進めてみると商品・店舗の雰囲気などがイメージと違うということが課題として浮上していました。

こうしたなかライトライトは、オープンネームでの事業承継マッチングを展開し、第三者承継を支援しています。

事業継承は、起業のひとつの方法として注目されています。しかし事業継承はゼロからの起業とはまた違ったノウハウが必要となります。創業手帳は、無料で創業コンサルティングを行っています。

また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

ほかにも、事業承継後、事業を拡大したり、体制を整備するには資金調達も必要となるかもしれません。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB relay relay the local イベント オープンネーム コーディネーター セミナー ツアー プラットフォーム プロジェクト マッチング ライトライト リレイ 事業承継 共同 商工会議所 地域 地方 引き継ぎ 後継者 提携 株式会社 相談 自治体 資金調達 金融機関
事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

PoliTech(政策テック)の「issues」が2,350万円調達
2019年12月2日、株式会社issuesは、総額2,350万円の資金調達を実施したことを発表しました。 くらしの悩みをみんなで解決するWebサービス「issues -くらしの悩みをみんなで解決-」を…
ケーキ専門通販サイト運営の「Cake.jp」が7.7億円調達
2021年5月10日、株式会社Cake.jpは、総額7億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ケーキ専門通販サイト「Cake.jp(ケーキジェーピー)」を運営しています。 全国の洋菓…
子育て地図アプリを開発する「iiba」が資金調達
2023年1月23日、株式会社iibaは、資金調達を実施したことを発表しました。 iibaは、子育てにいい場所を地図上で発見・共有できる地図アプリ「iiba」を開発しています。 遊び場・飲食店・授乳室…
会員制福利厚生ECサービスを展開する「AoyamaLab」がEC支援の「チェントロ・カミーノ」と資本業務提携
2022年8月8日、株式会社AoyamaLabは、株式会社チェントロ・カミーノと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 AoyamaLabは、会員制福利厚生ショッピングサイト「SECRET M…
登記所に行かなくても電子証明書が取得できる「Graffer 電子証明書取得サポート」がリリース
2019年11月19日、株式会社グラファーは、「Graffer 電子証明書取得サポート」をリリースしたことを発表しました。 「Graffer 電子証明書取得サポート」は、登記所に行かなくても、ネットか…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集