注目のスタートアップ

巨大言語モデルソフトウェアを開発する「Spiral.AI」が8.3億円調達

company

2023年9月8日、Spiral.AI株式会社は、総額約8億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Spiral.AIは、巨大言語モデル(LLM、大規模言語モデル)に関連した3つのサービスを展開しています。

AIキャラクター事業では、キャラクター性や個性を持ったAIと対話できるサービスと、プラットフォームの設計を進めています。まずはエンターテインメント領域から開発を進め、将来的に、教育・介護・チームマネジメントなど、幅広い領域に展開していく計画です。

GPTをベースとしたカスタマイズ可能な言語モデルプラットフォーム「Spiral.Bot」事業では、企業内の情報を回答するチャットボットや、顧客問い合わせに応対するチャットボットなどを高品質に構築できるソリューションを提供します。ベクトル検索の高度化や、GPTによる回答生成のカスタマイズ範囲の広さなどを特徴としています。

「Spiral.LLM」事業では、プロンプトエンジニアリングを超えたより高い性能を求める企業向けに、LLMを独自開発するサービスを提供しています。

今回の資金は、エンジニア・事業開発メンバーの採用、開発インフラの拡充に充当します。


世界的に大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)の注目が高まっています。

LLMとは、従来の言語モデルよりも大規模なパラメーターを持つディープラーニングモデルのことです。

OpenAI社のAIチャットボットChatGPTのベースであるGPTシリーズもLLMです。これまでのAIとは異なり、幅広いタスクを高精度で処理できることから、産業界に大きな衝撃をもたらしました。

今後LLMは、あらゆるAIのコアとなる可能性を秘めており、世界中でLLMの研究開発が進められています。

また、ビジネスにおいても急速にLLMの活用が進められており、業務効率化のためにChatGPTなどを取り入れる企業や、自社サービスにLLMを組み込み高度な機能を実現する例などが見受けられます。

一方でLLMをビジネスで活用する際にはいくつかの課題があります。代表的な例としては、嘘の回答を行ったり情報を提供したりすること、法律がまだ整備されておらず、将来的にどのように規制されるのか不透明であること、特定のタスクなどに特化させるための学習・訓練に一定のノウハウが必要となることなどが挙げられます。

AIは業務効率化にとっても重要な技術です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

また、システム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AIキャラクター BtoB LLM Spiral.AI Spiral.Bot Spiral.LLM キャラクター キャラクターAI ソフトウェア ソリューション チャットボット 会話 大規模言語モデル 対話 巨大言語モデル 株式会社 独自開発 生成AI 言語 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

エッジAIプロセッサーを開発する「ArchiTek」が「アスタリスク」と資本業務提携
2022年8月15日、株式会社アスタリスクは、ArchiTek株式会社の株式を取得するとともに、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ArchiTekは、エッジ側でのAI処理と画像・音声処理…
上空シェアリングサービス「sora:share」などを手がける「トルビズオン」がデッドファイナンスによる資金調達を実施
2023年6月23日、株式会社トルビズオンは、日本政策金融公庫 福岡西支店 国民生活事業から融資による資金支援を受けたことを発表しました。 トルビズオンは、上空のシェアリングサービス「sora:sha…
子ども向けの国際交流事業を展開する「HelloWorld」
2024年8月30日、HelloWorld株式会社は、借入により総額1億8400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 借入先は、株式会社沖縄銀行、株式会社三菱UFJ銀行、沖縄振興開発金融公庫で…
マインドフルネスで人的資本経営を支援する「Melon」が1.2億円調達
2024年1月16日、株式会社Melonは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Melonは、マインドフルネスのオンラインサービス「MELONオンライン」や、マインドフルネ…
現代アート×Web3コミュニティの「KAMADO」が資金調達
2023年6月5日、株式会社KAMADOが、資金調達を実施したことを発表しました。 KAMADOは、現代アートのWeb3プラットフォームの開発や、アート専門のWebマガジンの運営、独自ガントチャートに…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集