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グループ企業を通じ金融サービスや金融メディアを展開する「モニクル」が13億円調達

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2023年9月6日、株式会社モニクルは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。

モニクルは、2013年に設立した株式会社ナビゲータープラットフォームと、2018年に設立した株式会社OneMile Partnerの2社を率いるグループの持株会社です。また、ITプロダクト開発なども行っています。

ナビゲータープラットフォームは、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」、株式投資初心者向けメディア「株1(カブワン)」、くらしとお金の課題解決サービス「Mechoice(ミーチョイス)」を運営しています。

OneMile Partnerは、はたらく世代向けに資産運用サービス「マネイロ」を運営しています。

今回の資金は、人材採用、既存サービスの拡充、新規サービスの立ち上げ、コーポレート部門の強化に充当します。


現在の金利は限りなく0%に近い低金利であるため、生活者は預金だけで資産を増やすことが難しい状況におかれています。また、公的年金の支給水準が2割減るとの試算が公表されたことなどもあり、若年層からの資産形成の重要性が高まっています。

日本ではお金に関する教育があまり行われておらず、諸外国と比べて資産運用に関して保守的な考えの人が多いという特徴があります。

たとえば、日本証券業協会の「2021年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)」によると、株式や投資信託を購入しない理由では、「知識を持っていない」という人が約20%、「ギャンブルのようなもの」だと思っている人が株式では約24%、投資信託では約17%であり、また「興味がない」という人が5割以上存在しています。

したがって、こうした生活者の資産形成を支援するものとして、身近で親切な金融サービスの存在が重要です。

株式会社モニクルのコメント

このニュースを受けまして、株式会社モニクルよりコメントが届きました。

原田 慎司(はらだ しんじ)
株式会社モニクル代表取締役CEO
山口県出身。一橋大学卒業後、大和総研、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ドイツ証券およびシティグループ証券に証券アナリストおよびM&Aバンカーとして勤務。シティグループ証券では総合電機業界の調査責任者を務める。2013年に株式会社ナビゲータープラットフォームを共同創業。その後、2018年に株式会社OneMile Partners、2021年に株式会社モニクルを設立。現在はモニクルの代表取締役CEOを中心として金融サービステック事業を展開中。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

目的として一番大きいのは人材の採用です。ファイナンシャルアドバイザーやエンジニアをはじめとするクリエイターなど、多彩な人材確保に向けて取り組んでまいります。

・今後の展望を教えてください。

当社グループが展開する資産運用サービス「マネイロ」は、はたらく世代の資産運用をサポートしています。

はたらく世代は「将来資金の準備」「お子様の教育資金の準備」「住宅購入」「節約」など、お金の課題の密集地帯です。

現在マネイロでは、NISAやiDeCoを中心とする証券、そして生命保険を中心にアドバイスを提供していますが、対応できる金融商品を広げていきます。

また、ITと人によるアドバイスを組み合わせて、お客様の多様なニーズにお応えできるサービスにしていきたいと考えております。

・読者へのメッセージをお願いします。

私たちは、「誰もがお金に関する正しい意思決定」ができる社会の実現に貢献したいと考えています。意思決定するうえでの軸をどうするか、それぞれの方が何を基準に決定するかを自分で判断できるように、サポートしたいと思っています。モニクルグループには、優秀なクリエイターと他者の気持ちを理解できる社員が多く在籍しています。こうした特性を活かして、お客様の多様なニーズに対応できるサービスをさらに拡充し、「誰もがお金に関する正しい意思決定」ができる社会を目指して、進んでまいります。

現在、株式会社モニクルをはじめ、グループ会社の株式会社OneMile Partners、株式会社ナビゲータープラットフォームでは採用に力を入れております。もし興味をお持ちいただけましたら、ぜひご応募をお待ちしております。

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