注目のスタートアップ

自身の外見をAIで置き換えリアルタイムにトラッキングして動かす「xpression camera」を開発・提供する「EmbodyMe」を支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第17弾支援先として選定

company

2023年8月24日、株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、スタートアップの事業成長を目的として出資とエンジニアリソースの提供を行う支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第17弾支援先として、株式会社EmbodyMeを選定したことを発表しました。

EmbodyMeは、ディープラーニングを用いた映像生成技術と、それを活用したソフトウェア「xpression camera」などを展開しています。

「xpression camera」は、AIによって自身の外見を別の人物や生物に置き換え、その上で表情・身体の動きをトラッキングして動かし、コミュニケーションができるアプリです。

Zoom、Teams、YouTubeなどあらゆるビデオアプリ上で動作し、好きな画像を1枚用意するだけで、自身の外見を好きなように変化させることができます。

最終的には、AIによって目に見えるあらゆるものを誰もが自由自在に作り出せるツールへの成長を目指しています。


コロナ禍ではビデオチャットがコミュニケーション手段として急速に普及しました。

ビデオチャットは、インターネットがあればどこでもいつでもコミュニケーションが取れるという圧倒的な利便性を有しています。

一方で、複数人が同時に話す場合に会話がかき消されたり、回線の品質による問題を抱えていることから、現実空間での対話を完全に代替するには至っていません。

さらには、自宅でビデオチャットを行う際には、外見や部屋の状態に気を使う必要があり、これがストレスとなることもあります。有名なWeb会議ツールであるZoomには、背景を変更できる「バーチャル背景」機能が搭載されており、これを利用するユーザーも多数います。

しかし、自身の外見に対する課題はいまだ残っています。その課題解決のため、VTuber(バーチャルユーチューバー)のように、画像・2Dイラスト・3Dモデルなどの好みのアバターを身に着け、自身の表情や身体の動きを反映させるというアバター技術が考えられます。

しかしこのアバター技術にも課題があり、たとえばよく利用されているバーチャルアバターツール「FaceRig」では、オリジナルのアバターを使用する場合、アバターのパーツをソフトウェア内で設定する必要があります。また、2Dアバターは元々静止画なので、動きを持たせるためにはLive2Dなどのソフトウェアで設定する必要があります。こうした制約から、オリジナルのアバターを簡単に利用するには専門的なスキルを必要とします。

EmbodyMeの「xpression camera」は、AIを使用してアバターのパーツを自動的に認識し、口の動きや瞬きなどのアニメーションも生成するアプリケーションです。これにより、静止画を用意するだけでアバターを動かすことを可能としています。

アバターの利用は、遠隔での接客などでも利用されるようになってきており、今後の市場拡大も予測されます。EmbodyMeの事業がどのように成長していくのか注目が必要です。

テレワークをはじめるには、Web会議ツールやコラボレーションツールなどの導入が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「リモートワーク手帳」では、リモートワークをはじめるために必要なものや、快適なリモートワーク環境を実現するツールについて詳しく解説しています。

また、ハイブリッドオフィスなど、新たな組織体制を構築するには資金調達も必要かもしれません。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI EmbodyMe xpression camera Zoom アバター エンジニア スタートアップ ツール ディープラーニング トラッキング ハイブリッドテクノロジーズ ビデオ リアルタイム リソース 事業成長 外見 映像 生成 画像 自身
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ティ・アイ・エル」がAIボイス・レコーダー・ソリューション「RECORiS」をリリース
2020年6月23日、ティ・アイ・エル株式会社は、「RECORiS」のサービスの提供を開始したことを発表しました。 「RECORiS」は、クローズドな現場を見える化するAIボイス・レコーダー・ソリュー…
【7月29日】起業家むけ「気になるニュース」まとめ
7月29日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 ロケット大手のデータ活用 IHIや三菱重工など、ロケット開発をてがける大手企業が、気象予測や災害把握向けに衛生が入手…
マンション売却サービス「すむたす売却」を提供する「すむたす」が22億円調達
2024年8月22日、株式会社すむたすは、デットファイナンスにより総額22億円の資金調達を実施したことを発表しました。 すむたすは、マンション売却サービス「すむたす売却」や、リノベーションマンションを…
中小企業こそサイバーセキュリティ対策が必要!手口や被害などの実例から対策方法まで解説します!
世界情勢が不安定な時ほど、サイバー攻撃が増えることをご存知でしょうか。 経産省からも2月に「サイバー攻撃事案の潜在的なリスクは高まっている。各企業・団体においては、経営者のリーダーシップの下、サイバー…
ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォームを展開する「paiza」が7.1億円調達
2022年8月31日、paiza株式会社は、総額7億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 paizaは、ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」を展開していま…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集