注目のスタートアップ

Web3ゲーム・プラットフォームを開発する「Mint Town」が10億円調達

company

2023年7月19日、株式会社Mint Townは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

2023年5月に、Web3ゲームやVRゲームの企画・開発・運営を手がける株式会社Thirdverseが会社分割を実施し、Mint TownはWeb3ゲーム事業を担う企業として事業を展開しています。

サッカー漫画『キャプテン翼』のIPを利用したWeb3ゲーム『キャプテン翼 -RIVALS-』の運営を行っているほか、複数のWeb3ゲームの開発を進めています。

また、Web3ゲーム/非Web3ゲームのユーザーを対象とした新たなWeb3ゲームプラットフォームの開発も進めています。

今回の資金は、ゲームクリエイターを中心とした採用強化、Web3ゲーム・Web3ゲームプラットフォームの開発などに充当します。


Web3ゲームとは、ブロックチェーン技術を利用したゲームのことです。ブロックチェーンゲームや、NFTゲーム、GameFiなどとも呼ばれています。

Web3ゲームの特徴は、ゲームをプレイすることで暗号資産を稼ぐことができる点にあります。この仕組みはPlay to Earn(遊んで稼ぐ)と呼ばれています。

通常のソーシャルゲームやビデオゲームは、ゲームをプレイすることでゲーム内の通貨を稼いだり、アイテムを入手したり、キャラクターを育てたりすることができます。

これらは時間を代価として得られるものであり、これらゲームをプレイする人にとっては価値のあるものです。そのため時間を投入できない人が、先行してゲームを遊んでいる人からアイテムや育成されたキャラクターなどをお金で購入するという経済圏が生まれる余地があり、現在はRMT(リアルマネートレード)という非公式のサービス(一部ゲームタイトルでは容認)においてアカウントが売買されています。

しかし、これらゲームではハッキングやチートなど不正な手段でアイテムやアカウントを入手している人もおり、健全な経済圏を確立することができないという課題があります。

また、ソーシャルゲームではサービスが終了してしまえば、ゲームにおけるすべてのものの価値が無になってしまうということも問題のひとつです。

Web3ゲームはブロックチェーン技術を活用することで、これら課題を解決し、ゲーム内外に広がる経済圏を実現します。

たとえば、Web3ゲームでは対戦で勝利したり、大会で上位入賞したり、クエストをクリアしたりすることで暗号資産を得られます。

また、Web3ゲームではキャラクターやアイテムがNFTになっていることから、入手した希少なアイテムや育てたキャラクターをNFTマーケットで売買したりすることができます。

Web3ゲームは、既存のゲームを大きく変革する可能性を秘めていることから、業界内でも注目が高まっている領域です。

Mint Townは、Web3ゲームの開発だけでなく、Web3ゲームプラットフォームの開発も行い、業界の発展やWeb3のマスアダプションを牽引することを目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ GameFi Mint Town NFTゲーム Thirdverse Web3ゲーム Web3ゲームプラットフォーム エンターテインメント キャプテン翼 -RIVALS- ゲーム ブロックチェーンゲーム 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

遊休農地を活用した「シェア畑」など農業ビジネス展開の「アグリメディア」が4.5億円調達
2019年11月1日、株式会社アグリメディアは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 遊休農地を活用した、サポート付きの市民農園「シェア畑」や、農業求人サイト「あぐりナビ」、…
コーヒー専門ECプラットフォーム「Heirroom」を運営する「Oriental Coffee Ventures」が「オイシックス・ラ・大地」CVCから資金調達
2024年7月4日、株式会社Oriental Coffee Venturesは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、オイシックス・ラ・大地のCVCである「Future Food Fund…
アスタチン(At-211)を用いた標的α線核医学治療を開発する「アルファフュージョン」が資金調達
2023年6月12日、アルファフュージョン株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東芝エネルギーシステムズ株式会社です。 アルファフュージョンは、大阪大学と、科学技術振興機構(J…
決裁者営業支援の「アライアンスクラウド」とオールインワン型BtoBマーケティングツール提供の「ベーシック」が業務提携
2022年8月9日、株式会社アライアンスクラウドは、株式会社ベーシックと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 アライアンスクラウドは、決裁者アポ獲得支援SaaS「アポレル」を開発・運営していま…
オンラインM&Aマッチングプラットフォーム運営の「M&Aクラウド」が10億円調達
2021年10月27日、株式会社M&Aクラウドは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」を運営しています。 オンラインで買…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集