創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年7月14日よろず支援拠点に「価格転嫁サポート窓口」が新設 下請中小企業の価格交渉・価格転嫁を後押し

2023年7月10日、経済産業省は、全国47都道府県に設置しているよろず支援拠点に「価格転嫁サポート窓口」を新設することを発表しました。
原材料価格やエネルギー費、労務費などのコストが上昇する中、コスト増を下請中小企業だけでなくサプライチェーン全体で負担し、雇用の約7割を支える中小企業でも賃上げができる環境を整備することが必要です。そのためには、コストの価格転嫁をはじめとした下請取引の適正化を行うことが欠かせません。
「価格転嫁サポート窓口」は、適切に価格交渉・価格転嫁できる環境を整備することを目的に設置するものです。これにより下請中小企業の価格交渉・価格転嫁を後押しします。
近年、原材料・人件費・光熱費などあらゆるモノ・サービスの価格が値上がりしています。
こうしたなか、コスト上昇分を製品・サービス価格に上乗せする価格転嫁は、企業を相手に取引している中小企業にとって重要な交渉となります。
一方、下請企業は立場が弱いこともあり、交渉をしても断られてしまうケースが多いことが課題となっています。
中小企業が実施した2023年3月の「価格交渉促進月間」に関するアンケート調査では、価格交渉を申し入れて応じてもらえた」あるいは「発注側からの声掛けで価格交渉ができた」と回答した下請中小企業は全体の約58%となっています。
一方で、「発注側から交渉の申し入れがなかった」「協議に応じてもらえなかった」「減額のために協議申し入れがあった」と回答した下請中小企業も約16%存在しています。
交渉を有利に進めていくには、原価などの定量的なデータなどをもとにすることが重要です。
「価格転嫁サポート窓口」では、価格交渉に関する基礎的な知識や、原価計算の手法の習得支援を通じ、下請中小企業の価格交渉・価格転嫁を後押しします。
企業を成長させていくにはさまざまな知識を身につけることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、資金繰り、会計・経理、販路拡大、ネット活用、人材採用、契約など、あらゆるノウハウについて詳しく解説しています。
また、別冊の資金調達に特化した「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法や、融資制度の活用法、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | よろず支援拠点 中小企業庁 価格転嫁サポート窓口 経済産業省 |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2024年8月21日、中小企業庁は、スタートアップ支援プログラム「J-Startup」のプログラム紹介+事業者インタビューの動画を公開したことを発表しました。 スタートアップは経済・社会構造を変革する…
2025年2月10日、経済産業省は、2月4日からの大雪で福島県の18市町村と新潟県の4市町に災害救助法が適用されたことを踏まえ、被災中小企業・小規模事業者対策を行うことを発表しました。 経済産業省の対…
2025年6月16日、中小企業庁は、「省力化投資補助金(一般型)」第1回公募の補助金交付候補者を採択しました。 「省力化投資補助金(一般型)」は、業務プロセスの自動化・高度化やロボット生産プロセスの改…
「中小企業成長加速化補助金」のチラシが公開されました。 「中小企業成長加速化補助金」は、売上高100億円超を目指す成長指向型の中小企業を対象に、大胆な設備投資を支援する補助金です。 概要 補助上限額 …
「IT導入補助金2025」のご案内です。 IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…