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「ヴィーナ・エナジー」が笠間太陽光発電所に対するグリーンローンを調達

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2023年6月13日、ヴィーナ・エナジー・ジャパン株式会社は、笠間太陽光発電所(53MW)に対するグリーンローンによる資金調達を完了したことを発表しました。

ヴィーナ・エナジー・ジャパンは、アジア太平洋地域最大級の独立系再生可能エネルギー発電事業者(IPP)であるヴィーナ・エナジー(本社:シンガポール)の日本法人です。

笠間太陽光発電所が完成すると、年間約14,000世帯へクリーンエネルギーを供給、火力発電所と比較において年間約38,000トンの温室効果ガス排出量削減と年間約5,400万リットルの節水が可能となります。


2015年9月の国連サミットで全会一致で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)により、世界中で社会課題の解決に向けた取り組みが推進されています。

その中でも、エネルギー問題は世界的な懸案事項の一つです。エネルギー問題とは、化石燃料の枯渇リスクがあること、化石燃料に依存する国が海外からの輸入に頼っているため、紛争や災害などによってエネルギー供給が不安定になる可能性があること、火力発電によって大量の温室効果ガスが排出されてしまうことなど、複数の問題のことです。

このエネルギー問題に対処するため、再生可能エネルギーへの移行が世界的に進められています。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、バイオマス、水力、地熱など、持続可能な形で利用できるエネルギー源のことです。

国内では再生可能エネルギーの導入が遅れていました。その理由として、大規模な太陽光発電設備を設置するための適地が限られていることや、風力発電の効率的な運用ができる風の吹かない地域の存在が挙げられます。

しかし、近年の技術革新により発電効率が向上しており、また福島第一原発事故の影響で全国の原子力発電所が停止し、電力不足が深刻化しています。そのため、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが大きく加速しています。

国内でも、海外資本によるメガソーラー開発計画が活発化しており、今後の展開には注目が必要です。

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また、「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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