注目のスタートアップ

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する「Nature Innovation Group」が資金調達

company

2023年6月8日、株式会社Nature Innovation Groupは、資金調達を実施したことを発表しました。

この資金調達は、2023年3月にシリーズAエクステンションラウンドにて、JR 東日本スタートアップ株式会社と、SGインキュベート株式会社より資金調達を実施したものです。

また、使い捨て傘ゴミの削減を目指す取り組みとして2022年度に立ち上げた「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の成果として、オフィスビルでの使い捨て傘削減を目的に「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for ビルディング」の開始と、首都圏大手鉄道会社10社との連携完了も発表しています。

Nature Innovation Groupは、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営しています。

駅や街中に傘を借りられるポートを設置し、いつでもどこでも傘を借りられ、どこにでも返せる仕組みを提供しています。これにより、経済的な傘の利用や、ビニール傘の使い捨ての問題解決を実現します。

「2030使い捨て傘ゼロプロジェクト」は、アイカサが主導し、SDGsの達成期限である2030年に向け、使い捨て傘をゼロすることを目的に2022年度に立ち上げたプロジェクトです。大企業と連携し、「アイカサ」を借りられる仕組みを大きく展開することで、使い捨て傘の削減を目指しています。

参画企業とは共同で各企業オリジナルデザインの傘を作成し設置を行います。また、参画企業に所属する従業員に対し、「アイカサ」1年間無料クーポンを発行するなど、使い捨て傘ゼロを目指す取り組みを共同で行います。


急な雨に振られた際、強い味方となるのが、コンビニなどで売られているビニール傘です。

ビニール傘は安価であることから、紛失したり盗まれたりした際でもそのまま手放してしまうことも多いほか、壊れてしまった場合も即座に捨てられるケースが多くなっています。

そのため、洋傘の年間消費量は1億3,000万本であるといわれていますが、そのうちビニール傘は年間6,000万本~8,000万本を占めているといわれています。

このようにビニール傘は使い捨てといってもいいような取り扱いがされていますが、ビニール傘の素材はビニールや金属などさまざな素材からつくられており、また分別にも手間がかかることから、リサイクルされず埋立処分されています。

つまりビニール傘の使い捨ては大きな環境負荷となっており、この課題解決が求められています。

Nature Innovation Groupは、使い捨て傘の課題解決のため、丈夫で長く使える傘をシェアリングすることで、使い捨て傘を削減し、傘の利用者には利便性と経済性のメリットをもたらす傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、他企業との協業などが重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法などを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Nature Innovation Group アイカサ シェアリングサービス ビニール傘 天候 天気 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

テレワーク人材マッチング・プラットフォーム運営の「Remoteoffer」とオンライン・スキル・スクール運営の「フィリアン」が業務提携
2020年10月26日、株式会社Remoteofferは、株式会社フィリアンと業務提携契約を締結したことを発表しました。 Remoteofferは、リモートワーク・テレワーク人材に特化したSaaS型の…
折り畳み電動バイクのシェアリングサービス「Shaero」運営の「シェアード・モビリティ・ネットワークス」が3億円調達
2022年2月21日、シェアード・モビリティ・ネットワークス株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 折り畳み電動バイクのシェアリングサービス「Shaero(シェアロ)」を運営し…
産業用水中ドローン「Dive Unit300」の「FullDepth」が資金調達
2021年3月16日、株式会社FullDepthは、資金調達を実施したことを発表しました。 産業用水中ドローン「Dive Unit300」の開発・提供を行っています。 「Dive Unit300」は、…
中古不動産の買取再販事業を展開する「ムゲンエステート」が鳥取銀行「とりぎんサステナビリティ・リンク・ローン」により3億円調達
2024年7月26日、株式会社ムゲンエステートは、株式会社鳥取銀行が提供する「とりぎんサステナビリティ・リンク・ローン」により3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ムゲンエステートは、中古不…
現場改善プラットフォーム提供の「カミナシ」が11億円調達
2021年3月4日、株式会社カミナシは、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 現場管理業務のデジタル化から改善までサポートする現場改善プラットフォーム「カミナシ」を提供しています。 …

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集