注目のスタートアップ

ごみ拾いSNSを運営する「ピリカ」が2.8億円調達

company

2023年5月30日、株式会社ピリカは、総額2億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ピリカは、ごみ拾いSNS「ピリカ」や、ごみ分布調査サービス「タカノメ」、マイクロプラスチック調査サービス「アルバトロス」、コンサルティング事業を手がけています。

「ピリカ」は、拾ったごみの量・場所を簡単に記録・集計・発信でき、ユーザー同士でコメントや「ありがとう」を送り合うことができるごみ拾いSNSです。

また、アプリ内ではごみ拾いイベントが開催されており、これに参加することもできます。

自治体向けのサービスでは、地域ごとのごみ拾い活動を定量的に把握できるほか、それらの様子・成果をひとつのWebページに集約し発信することができます。

企業・団体向けのサービスでは、グループごとのごみ拾い活動の様子・成果をひとつのWebページに集約し発信することができます。また、SNSのように「ありがとう」やコメントを送り合い、グループのメンバー同士で交流することができます。

「ピリカ」は、世界118の国と地域で展開し、累計3億個のごみ拾いに貢献しています(2023年5月30日現在)。


我々が暮らしている「まち」では、日々廃棄物、いわゆるごみが発生しています。

大部分のごみはごみ箱に捨てられ、家庭や事業者でまとめて捨てられ、収集され処理施設へと運ばれていきます。

一方、風で飛ばされたり、車両から落下したり、誰かが意図的に捨てたりといった理由で、道路や植え込みなどにごみが落ちていることもあります。

こうしたごみは自治体の職員やボランティアの方々が清掃活動として清掃しているお陰でごみとして適切に処理されます。もしこれらのごみを拾う人がいなければ、プラスチックなどの非生分解性のごみはほぼ永遠にそこにあることになります。

また、プラスチックごみは海洋環境に深刻な影響を与えていることでも知られています。

いわゆるレジ袋などを餌だと勘違いして飲み込み死亡してしまう生物などは大きく報道され知っている人も多いでしょう。

しかしさらに問題であると言われているのが、5mmよりも小さくて目立たないプラスチックであるマイクロプラスチックです。

このマイクロプラスチックは、大きなプラスチックが環境によって小さくなったり、化粧品や歯磨き粉などに含まれている研磨剤、合成繊維でつくられた衣類を洗濯した際に発生するくずなどによって発生します。

マイクロプラスチックは小さいため、多くの生物が体内に取り込んでしまうことになります。このマイクロプラスチックは海洋生態系への影響が懸念されており、近年対策が推進されています。

ピリカは、こうしたごみの問題やマイクロプラスチックの問題を解決するため、ごみ拾いSNS「ピリカ」や、マイクロプラスチック調査サービス「アルバトロス」などを展開しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SNS ゴミ コミュニティ ごみ拾い ピリカ プラスチック マイクロプラスチック 株式会社 清掃 清掃活動 環境 自治体 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

CO2ゼロ電力・燃料の導入において利用者の購買行動による貢献量を算出する「CO2削減貢献量の算出サービス」が提供開始
2022年11月11日、株式会社テックシンカーは、「CO2削減貢献量の算出サービス」の提供を開始することを発表しました。 「CO2削減貢献量の算出サービス」は、CO2ゼロ電力・燃料を活用する企業の製品…
データ・マーケティング・プラットフォーム「b→dash」の開発元が100億円調達
2019年8月6日、株式会社フロムスクラッチは、総額約100億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、米大手投資会社のKKRや、米大手投資銀行のゴールドマン・サックスなどです。 データ・…
教育プログラム「ブロックチェーンアカデミー」において「起業塾」が4/21に開講
2021年3月19日、株式会社ブロックチェーンハブは、「ブロックチェーンアカデミー」において「起業塾」を2021年4月21日(水)から開講することを発表しました。 「ブロックチェーンアカデミー」は、ビ…
「Chatwork」がプロのアドバイザーにHP制作や動画制作を相談できるサービス「幹事」シリーズを提供する「ユーティル」に出資
2023年6月21日、Chatwork株式会社は、株式会社ユーティルに出資したことを発表しました。 Chatworkは、ビジネスチャット「Chatwork」を展開しています。2022年に組成したコーポ…
小売・商業施設のDX支援を手掛ける「COUNTERWORKS」が6.5億円調達
2020年7月14日、株式会社COUNTERWORKSは、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 小売・商業施設のDX支援を手掛けています。 具体的には、短期貸し店舗やイベント…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集