注目のスタートアップ

量子インターネット実現を目的とした量子中継器・量子通信システム・関連技術を開発する「LQUOM」が「東芝」から資金調達

company

2023年5月9日、LQUOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社東芝です。

LQUOMは、量子インターネット実現を目的に、量子通信システム・量子中継器・関連技術の開発に取り組む、横浜国立大学発スタートアップです。

量子もつれを用いた方式を採用した量子中継器の開発を通じ、次世代ネットワークである量子インターネットの実用化を目指しています。

今回の資金は、量子通信におけるエコシステム形成を始めとした事業化を加速します。


量子コンピューターとは、量子力学の原理を計算に応用したコンピューターです。

従来のコンピューターでは膨大な時間がかかっていた計算を瞬時に行えるという、強力な計算性能を有しており、次世代のコンピューターとして世界中で研究開発が進められています。

もしこの量子コンピューターが実用化された場合、既存の暗号化技術は瞬時に解読され、役に立たなくなってしまうことが想定されています。

そのため量子コンピューターの実用化にあたっては、量子コンピューターでは解けないような高度なセキュリティ・暗号化技術・暗号通信技術が必要となります。

この量子コンピューター時代におけるインターネットが量子インターネットです。

量子インターネットの実現にあたって有力とされている技術は、秘密鍵を光子(光の粒子、フォトン)に乗せて光ファイバーで送るというものなのですが、この方法は距離が伸びるごとに外的要因による影響を受け、正しい情報が伝えにくくなるという課題を抱えています。

そのため量子通信において長距離通信で安全な通信を行うには、専用の量子中継機が必要となります。

LQUOMは、量子中継器の開発に必要な基礎技術を保有しており、量子中継器の実現により量子コンピューターの実用化に貢献することを目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ LQUOM インターネット コンピューター システム 増幅器 実用化 技術 株式会社 次世代 研究開発 資金調達 通信 量子 量子インターネット 量子コンピューター 量子中継機 量子力学 量子暗号通信 量子通信技術 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

決裁者マッチングプラットフォーム「チラCEO」を運営する「オンリーストーリー」が9.55億円調達
2022年8月10日、株式会社オンリーストーリーは、総額約9億5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンリーストーリーは、決裁者マッチングプラットフォーム「チラCEO」を運営していま…
空港送迎マーケットプレイス運営の「SmartRyde」が1.8億円調達
2021年10月6日、株式会社SmartRydeは、総額約1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 空港送迎マーケットプレイス「SmartRyde(スマートライド)」を運営しています…
アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」を運営する「The Chain Museum」が資金調達
2024年8月19日、株式会社The Chain Museumは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ジャフコ グループ株式会社が運営する投資事業有限責任組合です。 The Chain …
自動車整備機器メーカーの「ファインピース」と「ソフトバンクロボティクス」が業務提携
2022年6月27日、ファインピース株式会社と、同グループの自動車整備補助金助成金振興社、ESG/SDGs導入支援機構は、ソフトバンクロボティクス株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。…
心臓リハビリ治療用アプリなどを開発する「CaTe」が4億円調達
2023年7月14日、株式会社CaTeは、合計4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CaTeは、心臓リハビリ治療用アプリなどの開発を行っています。 運動療法、日々のバイタルデータ共有、生活食…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集