注目のスタートアップ

「三菱UFJキャピタル」が超小型陽子線がん治療装置を開発する「ビードットメディカル」に追加出資

company

2023年4月26日、三菱UFJキャピタル株式会社は、運営する「MUFGメディカルファンド」より、株式会社ビードットメディカルに追加出資を実行したことを発表しました、

ビードットメディカルは、国立研究開発法人 放射線医学総合研究所(放医研)発のスタートアップです。超小型陽子線がん治療装置を開発しています。

従来に比べて大幅に装置を小型化・低価格化することで、スペースやコストの問題で陽子線治療を導入できなかった病院への導入を促進し、陽子線治療の普及に貢献することを目指しています。


陽子線治療は、すでに実用化されているがんを対象とした放射線治療の一種です。

従来の放射線治療にはX線治療がありますが、がんの周囲の正常な細胞にもダメージを与えるという問題があります。一方、陽子線治療はがん局所にだけ照射できるため、患者にとっては優しい治療法となっています。また、入院が必要なく、1日15分から30分程度の治療で済むため、生活を続けながら治療を受けることができます。

これは高齢者や体力の低い人、合併症で手術ができない人にも治療の選択肢を提供し、がん患者のQOLを向上させることができます。

しかし、陽子線治療装置は大型で高価なため、導入にはハードルが高く、施設が限られていることが課題です。

ビードットメディカルは、小型の陽子線治療装置を開発し、陽子線治療を誰もが選択できる医療として普及させることを目指しています。

また、2022年12月に、陽子線治療を含む高度がん治療の提供を目指す東京江戸川がんセンター構想の実現に向け、社会福祉法人仁生社 江戸川病院グループと超小型陽子線がん治療装置の導入に関する基本合意を締結しています。

医療領域など研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ がん がん治療 ビードットメディカル 三菱UFJキャピタル 出資 医療 医療機器 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所 放医研 株式会社 治療 研究開発 資金調達 超小型陽子線がん治療装置 陽子線がん治療装置
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト – JHeC 2024」
経済産業省は「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト – JHeC 2024」の開催を発表しました。 ヘルスケア分野における課題解決に挑戦している優れた個人・団体・企業等の表彰を通して社会の認知度を上…
「プレシジョン」が一般向けに医学情報サイト「お医者さんオンライン」/診療所向けにAI診療支援システムを無償提供
2021年2月17日、株式会社はプレシジョンは、2,000名の著名医師による医学情報データベースを活用し、一般向けに家庭の医学情報サイトとして無償公開、診療所向けにはAI診療支援システムを無償提供する…
ブライダル業界向けCRM「Oiwaii」やWeb招待状・席次表「Concept Marry」提供の「TAIAN」が資金調達
2021年11月30日、株式会社TAIANは、資金調達を実施したことを発表しました。 ブライダル業界向けCRM「Oiwaii(オイワイー)」や、Web招待状・席次表「Concept Marry(コンセ…
CBD(カンナビジオール)の原料輸入販売・CBD製品のOEM製造などを行う「ウェルファーマ」が1.5億円調達
2022年5月12日、株式会社ウェルファーマは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウェルファーマは、CBD(カンナビジオール)の原料輸入販売・CBD製品のOEM受託事業…
低糖質・高タンパク質の冷凍弁当を届ける「ゴーフード」が6,000万円調達
2021年6月2日、ゴーフード株式会社は、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 低糖質・高タンパク質の冷凍弁当のデリバリーサービス「GOFOOD(ゴーフード)」を運営しています。…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集