注目のスタートアップ

電子チケット販売サービス「TIGET」などを展開する「grabss」が3億円調達

company

2023年4月18日、株式会社grabssは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

grabssは、電子チケット販売サービス「TIGET(チゲット)」や、インターネット無料通話サービス「THISIS(ディスイズ)」などを提供しています。

「TIGET」は、ライブエンターテインメント特化型の電子チケット販売、ライブ配信のプラットフォームです。

セルフサーブ型電子チケット販売サービス「TIGET」、イベント特化型ネットショップ作成サービス「TIGET マーケット」、ライブ配信サービス「TIGET LIVE」などの各種サービス、次世代顔認証チケット機能、公式定価リセール機能などを提供しています。

今回の資金は、「TIGET」のセールス・プロモーションのさらなる展開、タイをはじめとした海外販売体制の構築、既存・新規プロダクト開発の加速、組織体制の強化、人材採用に充当します。


音楽ライブなどのライブエンターテインメント市場やスポーツビジネスは、消費者のコト消費(体験型消費)への消費活動のシフトにより、成長市場のひとつとなっています。

新型コロナウイルス感染症による外出自粛などの煽りを受けていますが、コロナ禍が収まりつつあるなか、ライブエンターテインメント市場の回復も期待されています。

一方、ライブエンターテインメントでは、チケットの高額転売が大きな課題となっています。

チケットの高額転売は、事業者側には転売を行う者の大量アクセスによってシステムが不安定になってしまうことや二次流通の利益が入ってこないこと、利用者側には欲しいチケットが手に入らないことや転売された高額なチケットを買わなくてはならないことなどの不利益をもたらします。

転売を防ぐにはチケットと個人情報を紐付け、入場の際には身分証を提示しなくては入場できないといった対策もあります。しかしこの方法は、入場に関する業務負担が増大すること、チケット購入者が開催日前に来場できなくなった際に知り合いにチケットを譲ったりすることができないことといった課題を抱えています。

電子チケットはこうしたチケットの転売の課題解決や、チケットの販売・運用にかかる業務負担を軽減するものとして注目されています。

grabssが提供する「TIGET」は、販売手数料0円からはじめられる電子チケット販売プラットフォームです。

チケットのもぎり(入場受付)にあたっては、スマートフォンを利用したQRコード認証などの入場管理が行えるほか、イベントページ作成から、定価リセール販売、EC機能、アンケート、売上管理といった機能も備えているため、ライブエンターテインメント業務に関する多くをデジタル化することができます。

非効率的な業務はデジタル化によって効率化することが重要です。とくにリソースの限られる創業期はデジタル化によって効率化・省人化・自動化を図り、コア業務に集中できるリソースを創出することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ grabss THISIS TIGET イベント エンターテインメント グラブス サービス チケット ディスイズ ネットショップ プラットフォーム ライブ ライブエンターテインメント ライブ配信 リセール 作成 株式会社 特化型 販売 資金調達 電子チケット 顔認証
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

触覚センシング技術を開発する「FingerVision」が1億円調達
2022年3月23日、株式会社FingerVisionは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 画像(カメラ)をベースに触覚を再現する触覚センシング技術の開発と実用化に向けた取り組みを行…
スペースデブリ除去サービスなどに取り組む「アストロスケールホールディングス」が124億円調達
2021年11月25日、株式会社アストロスケールホールディングスは、総額約124億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去サービスなど軌道上サービスの実現に向け研究・…
ダイヤモンド半導体の社会実装を目指す「大熊ダイヤモンドデバイス」が3.3億円調達
2024年2月15日、大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、総額3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 大熊ダイヤモンドデバイスは、ダイヤモンド半導体を開発するスタートアップです。 …
栖峰投資ワークス株式会社 関 兵馬 | 京都を拠点に置く独立系VC
京都を拠点に置く独立系VC(ベンチャーキャピタル)で注目なのが関兵馬さんが2017年に創業した栖峰投資ワークス株式会社です。 VCの役割は、リスク資金の提供にとどまりません。 VCファイナンスやサポー…
地域SNSアプリ運営の「PIAZZA」が1.4億円調達
2019年12月5日、PIAZZA株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 地域SNSアプリ「PIAZZA(ピアッツァ)」を運営しています。 地域密着イベントや、保育…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集