注目のスタートアップ

超高速・低コストで金属製品を造形できる金属3Dプリンターを開発する「SUN METALON」が約2.7億円調達

company

2023年4月7日、株式会社SUN METALONは、総額約2.7億円(US$2M)の資金調達を実施したことを発表しました。

SUN METALONは、従来の金属3Dプリンティング技術と比較し、500倍の高能率により90%以上のコスト削減を実現する新原理の金属3Dプリンターを開発しています。

2023年4月現在、初号機を開発しています。段階的に製造可能な部品サイズを拡張し、2026年時点で3ラインナップを提供する予定です。

2022年12月に1台目、2023年3月に2台目の装置を顧客に納入しています。


3Dプリンターとは、3Dデータをもとに、樹脂や金属などを素材として物体を作り出す機械のことです。複雑な形でも造形が行えること、アイデアをすぐに形にできるといったメリットがあります。

製造業などにおける試作や、小ロット量産品のマスター・型の作成、部品の試作、個人ユーザーの趣味やものづくりなど、さまざまな領域で活用されています。

近年は扱える素材の種類が増えており、最終製品にそのまま使用できる部品の製造や、最終製品そのものを3Dプリンターで製造するといったことも可能となってきています。

通常金属の部品や製品を作る場合は、素材から削って加工する手法が主流です。

しかしこの手法はひとつの目的に応じて治具・工具を揃える必要があることから、大量に生産しなければコストが下がらないほか、複雑な設計においては高い加工技術が要求されるという課題を抱えています。

金属3Dプリンターは、従来の加工手法と比べ、少量生産では安価であり、複雑な設計が得意であることから、近年さまざまな業界で注目が高まっています。

一方で、金属3Dプリンターはその造形に時間がかかることから、生産性が悪く、大量生産には向かないという課題を抱えており、技術はまだ発展途上にあります。

SUN METALONは、超高速・低コストで金属製品を造形できる新原理の金属3Dプリンターを開発し、「必要な時に、必要な場所で、必要な量の金属部品を手に入れられる時代」の実現を目指しています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3Dプリンター 3Dプリント SUN METALON ものづくり 技術 株式会社 製品 製造業 資金調達 金属 金属3Dプリンター 金属3Dプリンティング 金属3Dプリント 金属加工
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

動物病院専用のクラウド型業務改善システム「Wonder」を提供する「Bomo」が1.3億円調達
2023年6月8日、株式会社Bomoは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Bomoは、動物病院専用のクラウド型業務改善システム「Wonder」を開発・提供しています。 …
ものづくり特化のオンライン・ショップ「CRAFT STORE」運営の「ニューワールド」が資金調達
2020年5月7日、ニューワールド株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、クラウドファンディング・プラットフォーム「Makuake(マクアケ)」を運営する株式会社マクアケと、山口…
静岡県浜松市で地産地消を主とした食品卸・商品開発・販路開拓などを手がける「Yui support」が2,500万円調達
2021年10月8日は、Yui support株式会社は、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 静岡県浜松市で、農業を通じた地方創生事業を展開しています。 具体的には、地産地消を…
「Heyday」がスクール選びの無料相談窓口「スクマド」をリリース
2022年1月12日、Heyday株式会社は、「スクマド」を正式リリースしたことを発表しました。 「スクマド」は、スクール選びの無料相談窓口です。 専任のカウンセラーとの面談を通じて、個々人の悩みや、…
前払式支払手段扱いの日本円連動ステーブルコイン「JPYC」を運営する「JPYC」が資金調達
2022年11月10日、JPYC株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 JPYCは、前払式支払手段扱いの日本円連動ステーブルコイン「JPYC(JPYCoin)」を開発・運営しています。 パ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集