厚生労働省が障害者雇用を支援する2つの助成金を新設へ

tips

厚生労働省は、2023年3月21日までに、企業の障害者雇用を支援する助成金を新たに2つ設けることを決定しました。

雇用経験やノウハウが乏しい中小企業を念頭に、雇い入れ時に支援機関からアドバイスを受けやすくするほか、中高年の障害者が働き続けられるよう定着を図ります。

新設する助成金のひとつは、企業が障がい者を雇用する際に、環境整備や雇用管理についてコンサルタントやNPO法人からの助言を受けた場合、最大80万円の支援を行うものです。さらに実際に障がい者を雇用し、継続して働いた場合は1人につき最大10万円を上乗せします。

もうひとつの助成金は、加齢によって仕事への適応が難しくなった35歳以上の障害者が働き続けられるよう、能力開発や支援者の配置などを行う企業を支援するものです。

これらの助成金は、昨年末に成立した改正障害者雇用促進法に盛り込まれ、既存の助成金の拡充も合わせ、全体でこれまでの約10倍の40億程度を見込んでいます。


障害者の雇用・就業は、自立・社会参加のために重要な要素のひとつです。

政府は、障害者が能力を最大限発揮し、適正に応じて働くことができる社会を目指しています。

一般労働者と同じ水準において常用労働者となりうる機会を確保するため、常用労働者の数に対する割合(障害者雇用率)を設定し、事業主に障害者雇用率達成義務を課しています。

そして、2023年度からの障害者雇用率は2.7%と設定されています。ただし、雇入れに係る計画的な対応が可能となるよう、2023年度においては2.3%で据え置き、2024年度から2.5%、2026年度から2.7%と段階的に引き上げることなっています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」をリリースしました。こちらもご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 助成金 厚生労働省 定着 支援 整備 新設 環境 障害者 雇用
補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

令和6年度「国産飼料増産対策事業」2次公募
農林水産省は、令和6年度「国産飼料増産対策事業」の2次公募について発表しました。 飼料生産組織の人材確保・育成の取組を支援することを目的とします。 事業の内容 (1)飼料生産組織の人材確保・育成支援 …
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」15次締切の補助金交付候補者を採択
2023年9月29日、中小企業庁は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(15次締切)の補助金交付候補者を採択したことを発表しました。 2023年4月19日(水)から2023年7月28日…
【農林水産省】令和7年度「農林水産物・食品輸出促進対策事業のうち新市場開拓推進事業(日本食・食文化普及の人材育成支援事業)」公募
農林水産省は、令和7年度「農林水産物・食品輸出促進対策事業のうち新市場開拓推進事業(日本食・食文化普及の人材育成支援事業)」の公募について発表しました。 日本の農林水産物・食品に対する需要喚起に向け、…
「データスコープ」が「ココロトヒナタ」と連携 顔認証を搭載した顧客管理・接客支援クラウドサービス「リピあげ」をリリース
2022年4月22日、株式会社データスコープは、株式会社ココロトヒナタと連携し、「リピあげ」の提供を開始したことを発表しました。 データスコープは、顔認証端末「Face FC」シリーズや、顔認証統合管…
令和6年度「農福連携技術支援者育成研修(第8期・第9期)」受講者募集
農林水産省は、令和6年度「農福連携技術支援者育成研修(第8期・第9期)」の受講者募集について発表しました。 農福連携を現場で実践する手法をアドバイスする専門人材を育成するため、「令和6年度 農福連携技…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集