注目のスタートアップ

医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を提供する「フロンティア・フィールド」が「大塚製薬工場」から資金調達

company

2023年3月22日、株式会社フロンティア・フィールドは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社大塚製薬工場です。

フロンティア・フィールドは、医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を開発・提供しています。

「日病モバイル」は、専用回線を介した通信によりセキュリティを担保しつつ、職員間でのコミュニケーション、ナースコール・電子カルテとの連携、緊急通報などを実現するサービスです。

今回の資金調達により、事業・組織基盤の強化を図ります。


スマートフォンの普及に伴い、医療機関においても医療従事者間のコミュニケーションや、業務効率化に役立つアプリケーションの利用などでモバイル端末が活用されています。

一方、医療機関においてスマートフォンを利用して医療情報を日常的に取り扱ったり業務に活用したりするには、セキュリティの課題を解決する必要があります。

医療機関で扱う情報は、個人情報保護法のなかでも、もっとも守らなくてはならない重要な情報のひとつとして位置づけられています。

もし医療機関が保有する情報がサイバー攻撃・ウイルス・人為的なミスなどによって流出してしまうと、患者や関係者に大きな損害を与えてしまうことになります。

さらに外部からの攻撃によってシステムが使えなくなってしまえば、医療機関の業務が麻痺してしまい、医療そのものに支障が生じる可能性があります。

たとえば、2021年10月には、徳島県つるぎ町立半田病院がサイバー攻撃の被害に遭うという事件がありました。

このサイバー攻撃では電子カルテや会計などのシステムがダウンし、患者データが利用不可能になり、急患や新規患者の受け入れ停止や手術の延期などが余儀なくされてしまいました。

こういった医療機関を標的としたサイバー攻撃は、コロナ禍による医療機関の急激なデジタル化によって増加しています。これはセキュリティ対策まで手が届いていない医療機関が多いことが理由です。

そのため医療機関ではセキュリティを担保しながらもデジタル化を推進する必要があり、そのためのシステムのニーズが高まっています。

フロンティア・フィールドは、インターネットとインターネットに接続されている機器に接続されておらず、外部から直接アクセスができない通信ネットワークである閉域網を介した医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」により、セキュリティを保ったまま医療機関におけるデジタル化に貢献しています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、事業活動・成長に必須のものと位置づけて取り組んでいくことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ DX コミュニケーション サービス スマートフォン セキュリティ ネットワーク モバイル モバイル通信 医療従事者 医療機関 情報セキュリティ対策 携帯電話 株式会社 病院 資金調達 閉域ネットワーク 電子カルテ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービス運営の「ADDress」が資金調達
2020年8月6日、株式会社ADDressは、資金調達を実施したことを発表しました。 定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービス「ADDress(アドレス)」を展開しています。 “住居”を自由に…
顧客と宿泊施設・地域産業をつなぐタブレットツール「cocodake」などを提供する「あめつちデザイン」が「BENLY」と業務提携
2023年5月29日、あめつちデザイン株式会社は、「cocodake(ココダケ)」の販売商品配送において、株式会社BENLYと業務提携したことを発表しました。 あめつちデザインは、顧客と宿泊施設・地域…
データ連携基盤「WorkstyleOS」など提供の「ACALL」が資金調達
2020年9月28日、ACALL株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 オフィスワークにおける様々なスペースへのスマートなチェックインを実現するアプリケーション群「ACALL applic…
AIによる音声自動テキスト化サービスを提供する「Notta」が約14億円(1,000万ドル)調達
2022年11月2日、Notta株式会社は、総額約14億円(1,000万ドル)の資金調達を実施したことを発表しました。 Nottaは、AIによる音声自動テキスト化サービス「Notta」を提供しています…
「リンクアンドモチベーション」が衛星データにより地球のデジタルツインを自動生成するAIを開発する「スペースデータ」に出資
2022年12月22日、株式会社リンクアンドモチベーションは、株式会社スペースデータに出資したことを発表しました。 スペースデータは、衛星データにより地球のデジタルツインを自動生成するアルゴリズムを開…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集