注目のスタートアップ

量子関連技術の活用を目的としたコンピューターサイエンスアルゴリズムを開発する「Quanmatic」が2.5億円調達

company

2023年3月1日、株式会社Quanmaticは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Quanmaticは、量子関連技術の活用を目的としたコンピューターサイエンスアルゴリズムを開発しています。

情報工学分野、量子計算分野の第一人者である早稲田大学戸川望教授の研究シーズをもとに創業された量子スタートアップです。

高度な数学的手法を活用したアルゴリズム構築により、ゲート式・アニーリング式・量子インスパイアード式を含む量子関連技術を駆使してビジネス課題を解決することを目指しています。


量子コンピューターは、量子力学というミクロな系の力学を説明する物理学の理論を利用した新たな仕組みのコンピューターです。

我々が現在利用しているコンピューターでは膨大な時間がかかっていた計算を瞬時に行えるため、次世代のコンピューターとして世界中で研究開発が進められています。

量子コンピューターにはいくつか方式があり、組み合わせ最適化問題の計算に特化した量子アニーリング方式の量子コンピューター(アニーリングマシン)はすでにいくつかのハードウェアが実用化されています。

一方で、汎用的に使える(現在のコンピュターを代替するような)量子コンピューター(量子ゲート方式)はまだ研究段階にあり、実用化は2030年以降になるといわれています。

Quanmaticは、高度な数学的手法を用いたアルゴリズム構築により、量子コンピューターの実用性を向上させる技術や手法を開発しています。

すでにアニーリングマシンにおいて、「線形制約を持つ組み合わせ最適化問題を効率的に解くための新たな手法」や、「出力データの正しさを保証しつつ、入力データ変換時の桁数を削減する手法」、「小さな問題に分割してくり返し解くことで大規模な問題を解法するためのアルゴリズム」などの独自アルゴリズムの開発に成功しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Quanmatic アルゴリズム コンピューター サイエンス 情報工学 数学 株式会社 活用 資金調達 量子 量子コンピューター 量子力学
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「FINOLAB」がスタートアップ向けのバックオフィス・シェアリング・サービス「SUBPOSI」を開始
2020年6月4日、株式会社FINOLABは、「SUBPOSI(サブポジ)」を開始することを発表しました。 「SUBPOSI」は、スタートアップ向けのバックオフィスのシェアリング・サービスです。 第1…
歴史的建造物の活用を起点としたまちづくり事業「NIPPONIA」を展開する「NOTE」と「シナジーマーケティング」が資本提携
2022年12月20日、株式会社NOTEは、シナジーマーケティング株式会社と、資本提携契約を締結したことを発表しました。 NOTEは、歴史的建築物の活用を起点に、その土地の文化資産を尊重したエリアマネ…
日本発の技術を基盤に米国で次世代植物工場事業を展開する「Oishii Farm」が30億円調達
2024年2月28日、Oishii Farm Corporation(本社:アメリカ・ニュージャージー州)は、日本円にして総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Oishii Farm…
決裁者マッチング支援SaaS「ONLY STORY」運営の「オンリーストーリー」が13億円調達
2021年4月14日、株式会社オンリーストーリーは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 登録している決裁者と直接マッチングできるSaaS「ONLY STORY」を運営しています。 …
運転代行配車プラットフォーム「AIRCLE」を展開する「Alpaca.Lab」が資金調達
2023年6月14日、株式会社Alpaca.Labは、資金調達を実施したことを発表しました。 Alpaca.Labは、運転代行配車プラットフォーム「AIRCLE(エアクル)」を展開しています。 アプリ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集