注目のスタートアップ

毛髪や歯の再生医療の実用化を目指す「オーガンテクノロジーズ」が「オーガンテック」として事業再開

company

2023年2月10日、株式会社オーガンテックは、2023年3月までの第1回目の資金調達を進めており、リード企業として小林製薬株式会社からの出資により、本格的に事業を推進することを発表しました。

旧社名、株式会社オーガンテクノロジーズを株式会社オーガンテックに変更し、新経営体制のもと事業再開の準備を進めています。

オーガンテックは、毛髪や歯の再生医療の実用化を推進する理研認定ベンチャーです。

毛髪再生医療については、毛包器官原基移植による再生毛髪の新生をする毛包器官再生医療について世界に先駆けた研究開発に成功しています。

ヒトでの臨床試験に向け、2020年6月には「再生毛包器官原基移植による毛髪再生医療」として、特定認定再生医療等委員会の承認を得ています。

しかしコロナ禍などの影響により資金調達ができず、2020年10月から事業を停止していました。

今後、小林製薬と毛髪再生と歯の再生医療事業において革新的な製品開発を進め、事業拡大を目指します。


ヘアケア市場の市場規模は約4,500億円で、そのうち毛髪業、発毛・育毛剤、植毛が半数を占めています。残りの半分はヘアケア剤(シャンプー・リンス・トリートメントなど)です。

また、男性型脱毛症(AGA)だけでも1,200万人ほどの患者がおり、その患者数は年々増え続けています。

脱毛症は生命にかかわる疾患ではありませんが、QOLに大きくかかわる疾患であるため、さまざまな治療法や、治療に寄与する製品が開発され提供されています。

脱毛症における医療的な治療法には、自家単毛包植毛術が実用化されています。

自家単毛包植毛術は、自身の毛髪を後頭部や側頭部から採取し、それを移植するという自毛植毛手術です。植毛手術には人工的に作られた毛を移植する手術もありますが、こちらは拒絶反応や感染症などのリスクがあります。

一方、自家単毛包植毛術は手術に費用・時間がかかる、植毛した数以上に髪の毛が増えることはないといった課題を抱えています。

オーガンテックの毛髪再生医療は、髪の毛を生み出す期間である毛包のもととなる幹細胞を培養し毛包を再生し、それを頭皮に移植するというものです。植毛手術よりも手術における負担が低く、髪の毛の絶対数を増やすことができるという特徴があります。

新たな技術の開発や販路拡大のためには豊富な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャーキャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ オーガンテクノロジーズ オーガンテック テクノロジー 再生医療 実用化 株式会社 歯科医療 毛髪 脱毛症 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

出荷者と流通事業者をつなぐ農業流通特化型SaaS「nimaru」提供の「kikitori」が3,000万円調達
2021年1月14日、株式会社kikitoriは、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 出荷者と流通事業者をつなぐ農業流通特化型SaaS「nimaru」を提供しています。 このサービ…
事業用EVに特化した充放電システムを開発する「Yanekara」が1.6億円調達
2022年11月24日、株式会社Yanekaraは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Yanekaraは、Yanekaraの提供するすべてのプロダクトを管理・制御する群制…
中高生向けキャリア探究サービスを運営する「RePlayce」に「積水ハウス投資事業有限責任組合」が出資
2024年7月31日、株式会社RePlayceは、積水ハウス投資事業有限責任組合から出資を受けたことを発表しました。 RePlayceは、RePlayceは、中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部…
定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress」を運営する「アドレス」が資金調達
2022年8月5日、株式会社アドレスは、資金調達を実施したことを発表しました。 アドレスは、定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress(アドレス)」を運営しています。 全国の空き家を活用した住…
在宅ワーカーを活用した建築積算代行サービスを提供する「CORDER」が1億円調達
2022年9月7日、株式会社CORDERは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CORDERは、在宅ワーカーを活用した建築積算代行サービス「CORDER」を提供しています。 副業・フリ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集