注目のスタートアップ

動物病院向けの細胞治療・再生医療導入支援事業を展開する「J-ARM」と「ロート製薬」が資本業務提携

company

2023年1月26日、株式会社J-ARMは、ロート製薬株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

J-ARMは、動物病院向けの細胞治療・再生医療導入支援事業を展開しています。

現行の薬事法では、培養した細胞を医薬品として販売することが禁止されているため、治療を行う獣医自らが調製した培養細胞を自らの患者に使用する「医師主導型臨床研究」を提案しています。

動物病院の医師主導型臨床研究の実施を支援するため、細胞培養トレーニングの実施、細胞培養プロトコルの移管、培養キットの販売、設備・機器の紹介、安全性試験の受託などを行っています。

ロート製薬は、ヒト領域で培った高品質で安定的な培養技術や無血清培地開発などの再生医療技術を有しています。

今回の提携により、J-ARMの獣医療領域での知見と、ロート製薬のヒト領域の知見をかけ合わせ、無血清培地による高機能の細胞培養キットの開発、新規獣再生医療サービスの開発などの協業をはじめます。


山中伸弥教授率いる京都大学の研究グループがiPS細胞を発表したのは2006年のことです。

iPS細胞などの細胞や組織を用いた治療法は再生医療と呼ばれており、これまで治療が困難だった疾患の治療を可能にするものとして世界的に研究開発が続けられています。

一方、ヒト向けの再生医療の実用化のためには、臨床試験を経て安全性を確認し承認される必要があり、現在は臨床試験の段階にある治療法が複数ある状況となっています。

獣医療の領域はヒトよりも法規制が緩く、再生医療の実用化が進んでいます。

獣医療における再生医療は、単に犬・猫などの難病を治療できるというだけでなく、動物実験とヒト臨床の架け橋としても注目されています。

J-ARMは、獣医療の再生医療の研究開発を進めると同時に、動物病院における再生医療の実施を支援するための事業を展開しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ J-ARM ペット ロート製薬 再生医療 動物 動物病院 導入支援 株式会社 獣医 獣医療 細胞治療 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

女性エンジニア育成オンラインプログラミングブートキャンプ運営の「Ms.Engineer」が7,500万円調達
2022年1月20日、Ms.Engineer株式会社は、総額7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 女性エンジニアを育成するオンラインプログラミングブートキャンプ「Ms.Enginee…
遺伝子細胞製剤のCMO/CDMO事業を展開する「サイト‐ファクト」が3億円調達
2023年8月28日、株式会社サイト-ファクトは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 サイト-ファクトは、遺伝子細胞製剤に特化し、CMO(医薬品製造受託企業)・CDMO(医薬品製造開発…
教育機関向けAI英語学習クラウド「TerraTalk」を提供する「ジョイズ」が資金調達
2023年4月10日、ジョイズ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ジョイズは、AI技術を活用した教育機関向け英語学習クラウド「TerraTalk」を提供しています。 AIによる対話形式…
医療画像AIを活用した疾患予防システムを開発する「エム」が2億円調達
2024年9月17日、株式会社エムは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エムは、人間ドックや健診で撮影するMRIやCTを画像解析するAIにより、認知症やフレイルなどの健康寿命を奪う疾…
スポーツ事業支援の「スポーツネーション」が9,000万円調達
2021年10月1日、株式会社スポーツネーションは、総額9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 地域のプロスポーツチームと、チームを応援する地元住民、チームを支援する企業・機関の3者を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集