創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年1月27日動物病院向けの細胞治療・再生医療導入支援事業を展開する「J-ARM」と「ロート製薬」が資本業務提携

2023年1月26日、株式会社J-ARMは、ロート製薬株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
J-ARMは、動物病院向けの細胞治療・再生医療導入支援事業を展開しています。
現行の薬事法では、培養した細胞を医薬品として販売することが禁止されているため、治療を行う獣医自らが調製した培養細胞を自らの患者に使用する「医師主導型臨床研究」を提案しています。
動物病院の医師主導型臨床研究の実施を支援するため、細胞培養トレーニングの実施、細胞培養プロトコルの移管、培養キットの販売、設備・機器の紹介、安全性試験の受託などを行っています。
ロート製薬は、ヒト領域で培った高品質で安定的な培養技術や無血清培地開発などの再生医療技術を有しています。
今回の提携により、J-ARMの獣医療領域での知見と、ロート製薬のヒト領域の知見をかけ合わせ、無血清培地による高機能の細胞培養キットの開発、新規獣再生医療サービスの開発などの協業をはじめます。
山中伸弥教授率いる京都大学の研究グループがiPS細胞を発表したのは2006年のことです。
iPS細胞などの細胞や組織を用いた治療法は再生医療と呼ばれており、これまで治療が困難だった疾患の治療を可能にするものとして世界的に研究開発が続けられています。
一方、ヒト向けの再生医療の実用化のためには、臨床試験を経て安全性を確認し承認される必要があり、現在は臨床試験の段階にある治療法が複数ある状況となっています。
獣医療の領域はヒトよりも法規制が緩く、再生医療の実用化が進んでいます。
獣医療における再生医療は、単に犬・猫などの難病を治療できるというだけでなく、動物実験とヒト臨床の架け橋としても注目されています。
J-ARMは、獣医療の再生医療の研究開発を進めると同時に、動物病院における再生医療の実施を支援するための事業を展開しています。
企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | J-ARM ペット ロート製薬 再生医療 動物 動物病院 導入支援 株式会社 犬 猫 獣医 獣医療 細胞治療 資本業務提携 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年4月25日、オングリットホールディングス株式会社は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 点検業務に関連するロボットや人工知能システム(AI)の開発や、インフラ点検事…
2022年4月20日、ラピュタロボティクス株式会社は、総額64億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ラピュタロボティクスは、次世代クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyut…
2022年5月25日、タウンドクター株式会社は、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 タウンドクターは、生活習慣病患者/予備軍向け食事指導サービス「NPartner」を開発・提供して…
2022年10月21日、株式会社ReeNTは、資金調達を実施したことを発表しました。 ReeNTは、2014年から東京慈恵会医科大学で臨床研究が行われている「鼻腔粘膜細胞シート」をヒトに移植する医療の…
2024年10月17日、ポケトーク株式会社は、松竹株式会社から3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ポケトークは、AI通訳機「ポケトーク」シリーズを開発・販売しています。 2024年10月に…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…