注目のスタートアップ

乳幼児向けD2Cライフスタイルブランド「the kindest」を展開する「MiL」が5.5億円調達

company

2023年1月13日、株式会社MiLは、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

MiLは、D2Cライフスタイルブランド「the kindest(カインデスト)」を展開しています。

5か月~1歳半頃までの乳幼児に向け、小児科医、管理栄養士、シェフと共に開発した離乳食やキッズフードをサブスクリプションモデル・単品で提供しています。

またEC販売だけでなく、小売店への展開も行っており、2022年12月には百貨店・ベビー専門店を中心に約600店舗に配荷しています。

今回の資金は、「the kindest」の商品カテゴリーとラインナップの拡充、より厳しい品質管理システムの構築、プラットフォーム改修、お役立ちコンテンツの充実、さらなる販路拡大を目指した体制強化などに充当します。


離乳食はより健康的な成長のために重要な要素のひとつです。

乳幼児は成長するに従って食べられるものが増え、必要とする栄養も増えていきます。

親は適切な栄養が含まれているか、適切な大きさ・形態にできているか、アレルギーがないかなどさまざまなことを考慮しながら離乳食を作る必要があります。

これは相当な負担となっており、現在ではさまざまな種類のレトルトのベビーフード・キッズフードが販売されています。

MiLの「the kindest」は、このベビーフード・キッズフードの領域において、ヘルスケアとエシカルに配慮したものをD2Cサブスクリプションモデルで提供していることを特徴としています。

離乳食を食べる時期はそう長くはないため、高単価なものでも手を出す消費者が多いほか、重要な時期に高品質なものを食べさせたいというニーズがあります。

また、離乳食を作る時間を削減し、子供にかまってあげられる時間を作りたい親などへのニーズもあると考えられます。

少子化によって子供の人口は減少していくことが想定されていますが、時代の流れによって高単価なものを選ぶ消費者が増加しているため、今後の成長に注目が必要です。

株式会社MiLのコメント

このニュースを受けまして、株式会社MiLよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

産前産後領域におけるWell-beingの実現のために活用してまいります。具体的には、「the kindest(カインデスト)」が提供する乳幼児期の「食育」経験を更に豊かにする商品カテゴリー及びラインアップの拡充をはじめ、より厳しい品質管理システムの構築、プラットフォーム改修、お役立ちコンテンツの充実、更なる販路の拡大を目指した体制強化等を行い、事業推進を加速させて参ります。
プレスリリースから引用)

・今後の展望を教えてください。

今後当社はデータプラットフォームを活用し、子育て家族向け商品やサービスを提供する企業とのマッチング強化を推進します。また、これまで培った当社のノウハウを活用したOEMやライセンスビジネスを含めたプラットフォームビジネスも展開して行きます。

国外では、アジア地域で成長の著しいベビーを含めたフードテック市場のニーズを取り込むべく、「the kindest(カインデスト)」で築き上げた安心のブランド力をレバレッジとして赤ちゃんからの「食育」を世界へ展開して参ります。

また、商品開発・品質管理基準と高い技術力は、今後社会的に更なる需要の高まりが見込まれる嚥下食、糖尿病食、減塩食を含むシニア領域にも展開をする予定です。
(プレスリリースから引用)

・読者へのメッセージをお願いします。

Well-beingな社会の実現に向けて今後も新サービスを展開してまいります。ご期待ください。

D2Cモデルではマーケティングや商品開発にとってネットやSNSの活用が重要です。「冊子版創業手帳」では、ネットPRのノウハウや、ネット通販のはじめ方、SNSの活用方法など詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ D2C MiL キッズ サブスクリプション 乳幼児 子ども 子供 株式会社 資金調達 離乳食 食品
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発する「インターステラテクノロジズ」が8億円調達
2024年10月24日、インターステラテクノロジズ株式会社は、総額約8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これによりシリーズEラウンドとして総額約39億円の資金調達を完了しました。また、補助…
PRと顧客体験を基軸としたマーケティング支援の「マテリアルグループ」とスタートアップ広報の専門家集団「PRAS」が資本業務提携
2022年11月1日、マテリアルグループ株式会社は、株式会社PRASと、資本業務提携契約を締結し、株式を取得したことを発表しました。 マテリアルグループは、グループ会社を通じ、主にマーケティングに関連…
不動産データ分析基盤「estie pro」提供の「estie」が10億円調達
2022年1月12日、株式会社estieは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産データ分析基盤「estie pro」と、賃貸オフィスマッチングサービス「estie」を提供して…
新規siRNA創薬の実現に取り組む「ANRis」に「早稲田大学ベンチャーズ」が2億円の投資を実行
2023年11月28日、早稲田大学ベンチャーズ株式会社は、WUV1号投資事業有限責任組合(WUV1号ファンド)の新規案件として、株式会社ANRisに、2億円の投資を行ったことを発表しました。 ANRi…
保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」やフレッシュペットフード「PETOKOTO FOODS」などを展開する「PETOKOTO」と「JR東日本スタートアップ」が資本業務提携
2023年3月15日、株式会社PETOKOTOは、JR東日本スタートアップ株式会社と、資本業務提携することに合意したことを発表しました。 PETOKOTOは、フレッシュペットフード「PETOKOTO …

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集