注目のスタートアップ

AI VTuber「紡ネン」を運営する「Pictoria」が2.2億円調達

company

2022年12月23日、株式会社Pictoriaは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Pictoriaは、AI VTuber「紡ネン」や、NFTプロジェクト「NEN STUDIO」を展開しています。

AI VTuber「紡ネン」は、AI技術によってVTuber(バーチャルYoutuber)を完全無人で育成・配信するプロジェクトです。Twitterのリプライや配信でのコメントを学習し成長します。2020年12月からYouTube配信を開始しています。

「NEN STUDIO」は、AI VTuberで得られた技術・ノウハウを活用したNFT事業です。

「NEN STUDIO」プロジェクトのNFTの保有者は、それぞれのNFTに設定された「質問」に対し「回答」することで、その回答(アイデンティティ)がオンチェーンで永遠に保存されます。そしてその回答は、Pictriaが制作するAIキャラクターの対話内容や思想に影響を与えます。

今回の資金は、AI VTuber事業・NFT事業のさらなる加速のための採用強化に充当します。

ユーザーとコンピューターが会話できるシステムである会話ボット(チャットボット)はインターネット黎明期から存在しています。

この会話ボットは、人工無脳(あるいは人工無能)と呼ばれており、コンピューターによって人間的な会話を成立させることを目指しています。

人工無脳は、たとえばユーザーが「おはよう、今日も元気?」と投げかけると「元気だよ」あるいは「あんまり」といった返事をします。

しかしこれは人工無能が考えているわけではなく、あらかじめこのような問いかけにはこのように返事をするというデータベース(辞書)をもとに、最適なものを選んで出力するというものです。そのためしばしば文脈に沿わない返事をしてしまうことがあります。

この人工無能のデータベースの構築・成長にユーザーが携われるものもあり、皆で育てるというコンセプトの人工無能も存在しています。

現在の機械学習を活用したチャットボットは、会話ビッグデータによって学習し、賢くなっていくことで、より自然な会話の実現を目指しています。

すでにAI型・機械学習型のチャットボットは、複雑な対応が求められるクレーム処理や、商品・サービスのレコメンデーションなどで活用されており、高精度化に伴いさまざまな領域での活用事例も増えていくと考えられます。

Pictoriaの「紡ネン」は、Twitterや配信でのユーザーの会話を学習し、コミュニケーションを成長させていくことができるAIを搭載した無人のVTuberです。

無人であるため長時間の配信ができることが特徴であり、どんどんと育っていくというAIの成長そのものをコンテンツとしたエンターテインメントとして注目されています。

事業の拡大には資金調達が重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、創業期の資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AI VTuber NEN NEN STUDIO NFT Pictoria VTuber キャラクター コンテンツ ネン バーチャルYoutuber プロジェクト 制作 株式会社 紡ネン 資金調達 配信 配信者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

無人外貨両替機と運用システムを開発・提供する「エクステック」が資金調達
2022年8月31日、株式会社エクステックは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、阪急阪神ホールディングスのCVCファンド「阪急阪神イノベーションパートナーズ投資事業有限責任組合」などで…
AIによる電力分析技術を活用したサービスを提供する「インフォメティス」が8億円調達
2020年2月20日、インフォメティス株式会社は、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 家庭全体の電力測定結果から個別家電の使用情報をAIで推定する技術(家電分離推定技術)や、家電の電力…
オンライン学習コミュニティの「Schoo」が資金調達 KDDIと業務提携
2019年9月18日、株式会社Schooは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、KDDI株式会社との業務提携契約を締結したことも併せて発表しました。 Schooは、大人たちがずっと学び続ける…
クラウド型受発注ソフト「建設PAD」提供の「KPtechnologies」が5,200万円調達
2022年3月2日、株式会社KPtechnologoesは、総額5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 建設業界向けクラウド型受発注ソフト「建設PAD」を開発・提供しています。 契約書…
PDF書込みソフト「AxelaNote」展開の「TransRecog」が資金調達
2019年11月29日、株式会社TransRecogは、資金調達を実施したことを発表しました。 Windows用PDF書込みソフト「AxelaNote(アクセラノート)」を開発・提供しています。 注釈…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】