注目のスタートアップ

エッジAI受託開発サービスなどを展開する「Tokyo Artisan Intelligence」が1億円調達

company

2022年12月21日、Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Tokyo Artisan Intelligenceは、東京工業大学中原研究室の研究成果である「ニューラルネットワーク圧縮技術」と「ハードウェア実装技術」を利用し、エッジAI受託開発サービスなどを展開する東京工業大学発ベンチャーです。

エッジAI受託開発サービスのほかには、学習データセット作成サービス、AIエンジニア教育サービス、深層学習アルゴリズムの研究開発などを手掛けています。

これまでのノウハウを活用し、AI量産ビジネスを立ち上げる計画です。

開発中のAIプラットフォームは、最新のモデルに対応できる柔軟性と、長期間のAIシステムの運用に耐えることが可能な設計を行っています。

今回の資金は、経営基盤の強化、AI量産ビジネスの展開に充当します。

エッジAIとはサーバーではなく現場の端末側で動作するAIのことです。

IoTデバイスなどはコスト・電源・サイズなどの理由により、高い計算性能を持つことができません。エッジAIは、この限られたリソースで動作させることを目的としています。

エッジAIは主にAIによる解析の結果を遅延なく出力したい場合に利用されます。

通常のサーバー側で処理するクラウドAIはインターネットを介してサーバー側で計算しますが、この場合処理に一定の遅延が生じます。

たとえば自動運転車などにおいて処理に遅延が生じてしまった場合、クリティカルな事故が発生してしまう可能性があります。

このような環境ではサーバーで処理するのではなく、現場側でリアルタイムに処理するためのエッジAIが必要となります。

近年は現場側で求められる処理性能も高まってきており、エッジAIではより高性能化・高速化などを実現するための研究開発が進められています。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AI量産ビジネス Tokyo Artisan Intelligence エッジAI 受託開発 東京工業大学 株式会社 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

融資・債権回収業務の基盤サービスを提供する「クレジットエンジン・グループ」が11.7億円調達
2024年1月17日、クレジットエンジン・グループ株式会社は、総額11億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クレジットエンジン・グループは、オンライン融資システム「CE Loan」…
日本・台湾アライアンスのEVメーカー「Lean Mobility」が台湾企業連合から28億円調達
2024年2月22日、Lean Mobility社(Lean Mobility株式会社(愛知県)と Lean Mobility Inc.(台湾))は、台湾の自動車関連企業連合から総額28億円の出資を受…
専門家によるサブスクリプション型出張料理サービス運営の「シェアダイン」が2.2億円調達
2020年7月5日、株式会社シェアダインは、総額約2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 栄養士など食の専門家によるサブスクリプション型出張料理サービス「シェアダイン」と、法人向け…
次世代原子炉である高温ガス炉や熱エネルギー貯蔵システムを開発する「Blossom Energy」3.5億円調達
2024年2月28日、株式会社Blossom Energyは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Blossom Energyは、日本原子力研究開発機構(JAEA)において…
プラスチック代替の新素材「LIMEX」開発・製造・販売の「TBM」が20.6億円調達
2020年11月24日、株式会社TBMは、総額約20億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プラスチックの代替となる、石灰石などの無機物を主原料とした新素材「LIMEX」を開発・製造…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集