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2022年12月16日VR酔いを防止する移動技術を保有する「UNIVRS」と電力系通信事業者「QTnet」が資本業務提携
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2022年12月15日、株式会社QTnetは、株式会社UNIVRSに出資し、メタバース分野での協業を行うことを発表しました。
QTnetは、九州電力グループの電力系通信事業者(旧社名:九州通信ネットワーク株式会社)で、光インターネット回線「BBIQ(ビビック)」や、eスポーツ総合施設「チャレンジャーズパーク」などを展開しています。
UNIVRSは、VR空間での酔い(いわゆるVR酔い)を防止する独自の移動技術を保有しており、この独自技術を用いたVRコンテンツの制作を行っています。
外部の追加機器など必要なく、通常のHMDと左右のコントローラーで完結するシステムであり、HMDとコントローラーのセンサーで身体の動きを検知し、VR空間において身体の動きを反映することで酔いを軽減します。
今回の提携により、メタバースを支えるICTインフラの提供、VRコンテンツの共同開発・提供、「チャレンジャーズパーク」のメタバース化、VRを活用した新たなeスポーツ観戦体験の事業化、法人向けVRコンテンツの企画・開発・運営を行います。
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VR(Virtual Reality:仮想現実)とは、専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などを通じてアクセスする仮想空間であり、実際にその場にいるような体験ができることを特徴としています。
現実空間では不可能な空間・動作を実現できることから、ゲームなどのエンターテインメントの領域で注目が高まっているほか、現実と遜色がない体験を3Dデータのみで遠隔で実現できることから、手術のシミュレーションや練習、不動産の内覧(内見)でも活用されています。
一方で、現状VRデバイスを利用した仮想空間体験はVR酔いと切っても切り離せない関係にあります。
VR酔いとはVRコンテンツを体験することで引き起こされる吐き気やめまいなどの症状のことで、いわゆる乗り物酔いと同じものです。
VR酔いの原因は、実際には静止しているのにかかわらず、視覚情報によって身体が移動しているような感覚が引き起こされてしまう現象であるベクションが引き起こされる特定の動きであることがわかっています。
ソフトウェア側(コンテンツ内)においてVR酔いを防ぐ工夫としては、移動時にガイドを表示する、周辺視野を隠す、激しい動きをなくすなどが行われています。
しかしこれらの工夫は表現を制限するものであることから、表現を制限することなくVR酔いを防ぐ技術が求められています。
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