注目のスタートアップ

歯科技工物のCAD設計・デジタル製造サービス「エミウム 技工センター」を展開する「エミウム」が2.6億円調達

company

2022年12月14日、エミウム株式会社は、総額約2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

エミウムは、歯科技工物のCAD設計・デジタル製造サービス「エミウム 技工センター」を展開しています。

歯科技工物における従来の電話・FAXでの注文を、ネットでの効率的な注文に置き換え、歯科技工業務の効率化と事務作業の簡素化をサポートするサービスです。

歯科技工物の調達をデジタル化し、歯科医院や歯科技工所の経営改善を支援する外部委託サービスでもあります。

外部委託を活用することで、自社ではより精密さが要求される技巧製作に集中できます。

今回の資金は、プロダクト開発、サプライチェーン体制の強化、カスタマーサクセスやQA/QC体制の強化に充当します。

歯科技工士は歯科医療の一端を担う医療技術専門職です。

歯の被せ物、詰め物、矯正装置の作成・加工・修理などを行う重要な人材です。

公益社団法人日本歯科技工士会の「2021歯科技工士実態調査」によると、歯科技工を続ける上で課題となっている事項としては、上から「低価格、低賃金」が78.1%、「長時間労働」が64.2%、「社会的地位の低さ」が51.5%、「歯科技工士不足」が44.5%となっています。

とくに長時間労働については問題が深刻で、2021年の「1日の平均就労時間」は平均10.1時間、「1週間の就労日数」は平均5.7日、「1週間の残業を含めた就労時間(通勤、休憩、食事等の時間を除く)」は平均58.2時間となっています。

さらに歯科技工士の離職率は7〜8割と非常に高く、人材不足が深刻になっています。

また高齢化も深刻であり、就業している歯科技工士のうち50歳以上が約半数を締めています。

歯科技工士の労働環境としては、歯科技工所が約70%で、病院・診療所が約25%となっています。さらに歯科技工所の約8割が歯科技工士が1人で業務を行っています。

そのため歯科技工所においては業務効率化や生産性向上によって労働環境を改善することが求められています。

業務効率化はすべての領域において重要です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CAD エミウム エミウム 技工センター デジタル 効率化 株式会社 歯科 歯科技工士 歯科技工物 製造 設計 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

在宅縫製サービス「MY HOME ATELIER」運営の「ヴァレイ」が5,100万円調達
2022年4月27日、株式会社ヴァレイは、総額約5,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヴァレイは、在宅縫製サービス「MY HOME ATELIER」、ブランドの成長を加速させるアクセ…
中小・スタートアップ向け広告メディア検索プラットフォーム「BIZPA」を運営する「ビズパ」が1.8億円調達
2022年4月27日、株式会社ビズパは、総額1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビズパは、中小企業・スタートアップ向けの広告メディアの検索プラットフォーム「BIZPA(ビズパ)…
アバターを纏ったキャストと1対1で会話できるアプリ「BackStage」を開発する「VIC」が資金調達
2023年6月30日、株式会社VICは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 VICは、アバターを纏ったキャストと1対1で会話できるアプリ「BackStage」を開発しています。 今回…
フリーランス向け報酬即日払いサービス提供の「yup」とフリーランス・コンサルタント向け案件紹介の「SEPTA」が業務提携
2021年3月18日、yup株式会社は、株式会社SEPTAと業務提携契約を締結したことを発表しました。 yupは、フリーランス向けに報酬即日払いサービス「先払い」を提供しています。 SEPTAは、フリ…
配信者支援サービス「ライドリ」を提供する「Blankr」が資金調達
2024年8月7日、株式会社Blankrは、資金調達を実施したことを発表しました。 累計調達額は1.5億円となります。 Blankrは、配信者支援サービス「ライドリ」を提供しています。 現在は、VTu…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集