創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年12月12日遺伝子治療用ウイルスベクターの設計・開発・分析サービスなどを展開する「シンプロジェン」が5.4億円調達

2022年12月9日、株式会社シンプロジェンは、総額約5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
シンプロジェンは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科発のバイオベンチャーです。
コア技術であるOGAB法や、最先端の遺伝子工学、情報科学、ロボット工学を駆使し、DNA合成サービス、DNAライブラリー開発・合成サービス、遺伝子治療用ウイルスベクターの開発サービスなどを展開しています。
また、日本マイクロバイオファーマ株式会社とプラスミドDNAのGMP製造について、メルク社とウイルスベクターのGMP製造について、それぞれと協業の基本合意書を締結し、GMP製造までを視野に入れた一貫したサービスを提供することが可能になりました。
今回の資金は、最先端研究機器への設備投資や、研究開発スタッフの増員に充当します。
これにより、超長鎖・高難度のDNA合成サービス、多様な組み合わせのDNAライブラリー構築サービスのさらなる拡充、遺伝子治療用製品の開発・製造基盤の構築を行います。
—
微生物は、アミノ酸、食品の発酵などに必要となる酵素、医薬品の原料などさまざまな物質を作り出す能力を持っています。
この微生物が持つ機能を高度にデザインし、機能の発現を制御した生物細胞をスマートセルといいます。
スマートセルの活用によって、遺伝子治療・体内代謝制御などの新たな医療の実現、バイオ医薬品・バイオ新素材・バイオ燃料などの効率的な開発・生産などが実現され、これによって新たな産業の可能性が拓けると考えられています。
スマートセルの実現においては、目的の機能を持った遺伝子を構築するための技術が必要です。
一方で、従来技術では長鎖DNAの構築に数か月がかかっており、高速化の課題のひとつとなっていました。
シンプロジェンがコア技術とするOGAB法(Ordered Gene Assembly in Bacillus subtilis法)は、長鎖DNAを正確・低コスト・短期間で合成できる技術です。
シンプロジェンはこのコア技術などを活用し、DNA合成サービスや、遺伝子治療用ウイルスベクターの開発サービスなどを展開しています。
研究開発には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | DNA OGAB法 ウイルスベクター シンプロジェン スマートセル バイオ バイオテクノロジー 合成 株式会社 神戸大学 資金調達 遺伝子 長鎖DNA |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年8月3日、株式会社スペースデータは、総額14億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用し、バーチャル空間に現実と瓜二つの仮想世…
2020年9月29日、KKday (日本法人本社:東京都千代田区、CEO:陳明明(Ming Chen)は、7,500万USドル(約79億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 現地オプショナル・…
2024年8月21日、Cloudbase株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、海外投資家のFlight Deck Capitalなどです。 Cloudbaseは、パブリッククラ…
2023年10月6日、株式会社hokanは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 hokanは、クラウド型保険代理店システム「hokan」を提供しています。 見込みから保全までの情報…
2022年1月25日、株式会社ハイウェルは、「Uarcompany(ユアカンパニー)」をリリースしたことを発表しました。 「Uarcompany」は、学生に面談・分析を行い、企業の求める学生像に応じて…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…