注目のスタートアップ

鹿児島県の産地直送品を全国に届ける「かごしまぐるり」を運営する「オービジョン」に「フューチャーベンチャーキャピタル」が投資を実行

company

2022年11月15日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社チェンジ、株式会社チェンジ鹿児島と共同で2022年6月に設立した「かごしまスタートアップ支援投資事業有限責任組合(かごしまスタートアップ支援ファンド)」より、株式会社オービジョンに第1号案件として投資を実行したことを発表しました。

オービジョンは、鹿児島県の産地直送品を全国に届けるECサイト「かごしまぐるり」を運営しています。

「かごしまぐるり」は、鹿児島の農業・二次加工製品などを展開する生産者とユーザーをつなぐD2Cサービスです。

EC展開・PRノウハウがない事業者に代わって、自社ECサイトや各種モールサイトにおいて販売・PRを行い、鹿児島の産地直送品の魅力を全国の消費者に届けています。

今回の資金は、出店店舗獲得を行う人材の採用、自社サイトの改善、受注システムの整備に充当します。

農林水産省は「平成28年度 食料・農業・農村白書」において、農産物販売金額が大きい販売農家ほど、自営の農産物直売所やインターネットを利用する割合が高く、自ら値段をつけられる方法で販売していると分析しています。

そのため売上を伸ばしていくためには自営の農産物直売所やインターネットの利用が重要であると考えられています。

さらにコロナ禍ではECの利用が増加し、それに伴い農産物・海産物などをECで購入する消費者も増加しています。

また、緊急事態宣言解除後も上昇傾向で推移しているため、一過性の流れではないと考えられています。

一方、農業従事者の平均年齢は約68歳であり、その多くはITに不慣れな生産者であると考えられます。またECでの販売は新たにはじめる取り組みであり、大きな投資ができず、自分でやれる範囲で取り組むというケースも少なくないでしょう。

こういった理由からネット販売に参入したくてもできない生産者や、取り組んでいても結果が伴わない生産者が多く存在すると考えられます。

こうした状況の中、農産物・水産物・加工品のEC展開において、販売からプロモーションを手掛ける事業者の存在が重要になってきています。

ECはさまざまな領域で新たな販路として大きな存在となっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方、インターネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ D2C EC PR かごしまスタートアップ支援ファンド プロモーション 代行 出品 加工品 株式会社 流通 生産物 産地直送 農林水産 農産物 鹿児島県
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「オンコール」が「一般財団法人 全日本労働福祉協会」と共同で「ネットワーク健診サービス」を開始
2022年8月15日、株式会社オンコールは、一般財団法人 全日本労働福祉協会と共同で、「ネットワーク健診サービス」の提供を開始することを発表しました。 「ネットワーク健診サービス」は、企業の従業員・家…
EV充電インフラサービスなどエネルギー関連事業を展開する「ENECHANGE」が15億円調達
2022年12月27日、ENECHANGE株式会社は、大手金融機関である三井住友銀行をアレンジャーとして、三井住友信託銀行、商工組合中央金庫のほか、千葉銀行(千葉県)、紀陽銀行(和歌山県)、山梨中央銀…
ゲノム解析技術を活用したヘルスケアソリューション「Zene360」を提供する「Zene」が資金調達
2024年3月8日、株式会社Zeneは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、Spiral Capital株式会社と、パナソニック株式会社がSBIインベストメント株式会社と共同で運営するC…
地域おこしサービス「HERO」を提供する「GreatValue」が3,000万円調達
2023年4月28日、株式会社GreatValueは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 GreatValueは、地域おこしサービス「HERO」を提供しています。 商店街・商工…
電気自動車充電サービス「WeCharge」を展開する「ユビ電」が2億円調達
2023年8月31日、ユビ電株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユビ電は、EV充電サービス「WeCharge」を展開しています。 充電ごとの電気量・料金を計測できるEV充電…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集