注目のスタートアップ

社会保険労務士のためのクラウドツール「HRbase PRO」を提供する「Flucle」が1.2億円調達

company

2022年11月9日、株式会社Flucleは、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Flucleは、社会保険労務士のためのクラウドツール「HRbase PRO」を提供しています。

社労士事務所などにおける労務相談業務を効率化するサービスです。

法改正・年次業務に関する詳細でタイムリーな情報提供、労務相談に必要な資料・情報の管理・検索、労務相談の回答履歴をデータとして財産化する機能などを提供しています。

今回の資金は、プロダクト開発、事業拡大、人材採用の強化などに充当する予定です。

企業経営になくてはならない経営資源は、ヒト・モノ・カネ・情報といわれています。

社会保険労務士(社労士)はこのうち、ヒトの領域の専門家です。

近年は、働き方改革などにより労働関連の法律が厳しくなっているほか、労働者の労務意識の高まりにより労働者による労務面の指摘なども増えています。

こうした環境下では、労務トラブルへの対応を行い、さらに労務トラブルを限りなく減らすものとして社労士の労務相談のニーズが高まっています。

しかし労務相談で扱う範囲は非常に広く、社労士の知識習得の負担は大きなものになっています。また、法律がからむ業務であり、その法律も年々更新されていることから、正確でありながら最新の情報を顧客企業に提供することが求められます。

Flucleはこの課題を解決するため、法改正・年次業務に関する情報提供と、労務相談の内容を蓄積・管理することによるナレッジ化による業務効率化を実現する「HRbase PRO」を提供しています。

株式会社Flucleのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Flucleよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

企業の労務担当者やビジネスマンが雇用や労務に関する情報をネットで安易に取得できる時代ですが、情報の根拠や正確性の見極めは専門家にしかできません。

しかし労務相談に特化したクラウドツールはこれまで存在していませんでした。労務業界のDXを一気に推し進めるため、今回の資金調達を機に、労務×テクノロジーを推進できる人材の確保と、「専門家が安心して企業に提供できる、プロ仕様の書式・資料・マニュアル」がすぐに手に入るシステム開発を加速させます。

・今後の展望を教えてください。

HRテック市場は急速に伸びており、DXが遅れがちだった社会保険労務士の業界でもクラウドツール活用の流れが一気に進んでいます。同時にスタッフ育成の課題や、安心して働ける職場環境の整備など、ソフト面も無視できません。HRbase PROは単なるツール提供ではなく、社労士や労務担当者といった「バックオフィスを支える人たち」がより協働しあえる社会を目指していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

雇用や労務手続に関する情報は氾濫しており、SNSでも多様な意見が聞かれます。だからこそ社労士は「一番正しく、一番新しい情報」を手にしなくてはいけません。

HRbase PROは多忙な社労士の代わりに、情報取得と精査、そしてデータ化を担うツールです。社会保険労務士が開発した、業界課題を知り尽くしたシステムで、労務管理の世界に変革を起こしておきたいと考えています。

創業手帳は無料で専門家の紹介を行っているため、労務相談を必要としている企業はこちらを活用できます。また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Flucle HRbase PRO クラウド 労務相談 株式会社 社会保険労務士 社労士 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

森林整備からカーボンクレジットの創出・販売まで手がける「ForestFolks」が1500万円調達
2024年12月26日、株式会社ForestFolksは、1500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ForestFolksは、森林整備から、カーボンクレジットの創出、販売まで一気通貫で提供…
産業用スマートヘルメットサービス「CrossWare」を開発する「Borderless」が資金調達
2022年7月1日、株式会社Borderlessは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達により、累計調達額は約4.3億円となります。 産業用スマートヘルメットサービス「CrossWare…
宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す「将来宇宙輸送システム」が5.5億円調達
2023年8月31日、将来宇宙輸送システム株式会社は、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 将来宇宙輸送システムは、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指しています。 …
SNSの店舗アカウントを一元管理できるクラウドサービス「Canly」運営の「Leretto」が資金調達
2020年7月27日、株式会社Lerettoは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Canly(カンリー)」の提供を開始したことをも併せて発表しました。 「Canly」は、Googleマイ…
バーチャルオフィス「レゾナンス」 4号店となる新宿店が11/1オープン
2021年10月29日、株式会社ゼニスは、運営するバーチャルオフィス「レゾナンス」の4号店(新宿区西新宿)を2021年11月1日に新規オープンすることを発表しました。 「レゾナンス」は、東京都内の一等…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集