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マイクロバイオーム創薬を目指す「メタジェンセラピューティクス」が1.4億円調達

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2022年10月6日、メタジェンセラピューティクス株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

メタジェンセラピューティクスは、順天堂大学、東京工業大学、慶應義塾大学の研究者が共同創業した企業です。

腸内細菌叢移植療法(FMT)の社会実装と、FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬を推進しています。

順天堂大学と連携したFMTに用いる便の収集と細菌叢溶液への加工・流通を行う仕組みの開発と、腸内細菌叢の作用機序や腸内細菌そのものをターゲットとしたマイクロバイオーム創薬(消化器系疾患や免疫系疾患を対象とした複数パイプラインの開発と探索的研究)を行っています。

また、FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬の実現のため、創薬研究を目的とした腸内細菌叢バンクの構築を進めています。

FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬とは、あらかじめ安全性・有効性が確認できた腸内細菌叢を用いた創薬のことです。安全性・有効性の確立性の高い開発を進められるというメリットがあります。

今回の資金は、腸内細菌叢バンクの立ち上げ、腸内細菌創薬プログラムの研究開発の加速に充当します。

腸内細菌叢移植療法(Fecal Microbiota Transplantation:FMT)とは、健康な人の便に含まれている腸内細菌を移植することで、潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患を改善・治療するものです。

腸内細菌叢とは腸に住む細菌の群れのことであり、腸内フローラとも呼ばれています。

腸内細菌叢のバランスは、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病、糖尿病、肥満などの生活習慣病、アレルギー疾患、精神疾患、便秘症、過敏性腸症候群など、さまざまな疾患に関わっていることが近年の研究で明らかにされつつあります。

さらにFMTは、移植時の痛みや副作用が少ないというメリットがあります。

メタジェンセラピューティクスは、順天堂大学と連携し、FMTの社会実装に向け、腸内細菌叢バンクの構築を進めています。

腸内細菌叢の研究が進み、生きた腸内細菌(生菌)を腸内に生着させ疾患を治療する、生菌製剤への注目も高まっています。

FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬とは、腸内細菌叢バンクの腸内細菌叢を解析し、有効成分を発見し、それを創薬につなげるという仕組みです。

腸内細菌叢バンクは、新たな創薬シーズを発見するための基盤としても極めて有効であることから、注目が高まっています。

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