注目のスタートアップ

スタートアップ向け融資事業「Flex Capital」や個人向け積み立てアプリを展開する「Fivot」が10億円調達

company

2022年9月21日、株式会社Fivotは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Fivotは、スタートアップ向け融資事業「Flex Capital」や、個人向け積み立てアプリ「IDARE(イデア)」を運営しています。

「Flex Capital」は、株式発行による資金調達と銀行融資の間を埋めることを目的に、スタートアップに向けてデット性の商品を展開しています。

具体的には、D2C・EC事業者向けの請求書の立替払い、D2C・EC・SaaS事業者向けのレベニューベースドファイナンス(将来発生が見込まれる売上(債権)の一部を現金化する資金調達方法)、高成長スタートアップ向けのベンチャーデットを提供しています。

今回の資金は、「Flex Capital」の顧客獲得、提供サービスの拡大、与信モデル・データ分析基盤への投資、システム開発、プロダクトチーム・ビジネスチームの人材採用などに充当します。

スタートアップがより大きな成長を実現するには資金調達が欠かせません。

スタートアップがアクセスできる資金調達手段には、VC(ベンチャーキャピタル)などの投資家に株式を発行する資金調達(エクイティファイナンス)と、銀行など金融機関からの借入による資金調達(デットファイナンス)の2種類があります。

しかし創業間もないスタートアップは、まだ実績もなく赤字であることがほとんどであるため、融資を受けるのは非常に困難です。

そのため多くのスタートアップは株式による資金調達を選択しますが、株式発行には時間や労力がかかるためスピーディな資金調達が難しく、さらに投資家からリターンを求められるというデメリットがあります。

また、米国の大手IT企業、Meta社、Netflix社、Salesforce社、NVIDIA社などは大きな株価下落に見舞われており、景気後退の前兆であるといわれています。

こうした状況の中、スタートアップでは新たな資金調達手段として、レベニューベースドファイナンス(Revenue Based Finance:RBF)やベンチャーデットが注目されています。

RBFは、将来発生が見込まれる売上(債権)の一部を現金化するという資金調達方法です。

将来の売上を現金化するという性質上、将来の売上を予測しやすいビジネス(SaaSやD2Cなど)でよく活用されています。

ベンチャーデット(Venture Debt)はスタートアップに対する融資のことです。主にIPOを目指すレイターステージの利用を想定しています。

「Flex Capital」は、請求書立替、レベニューベースドファイナンス、ベンチャーデットの3つを同じ与信モデルで運用し、スタートアップに向け、エクイティよりも安いコストでスピーディな資金調達手段を提供しています。

スタートアップの成長には戦略的な資金調達が欠かせません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウや、VCから出資を受けるための方法などを掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Fivot Flex Capital IDARE RBF Revenue Based Finance イデア スタートアップ デット ベンチャーデット レベニュー・ベースド・ファイナンス レベニューベースドファイナンス 株式会社 融資 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマート水産養殖の「ウミトロン」が「東京海上日動火災保険」と業務提携
2021年11月16日、ウミトロン株式会社は、東京海上日動火災保険株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 ウミトロンは、持続可能な水産養殖の実現のため、水産養殖にIoT・AI・衛星リモ…
ロボットの高度自律型遠隔制御システム(HATS)開発の「キビテク」が6,840万円調達
2020年9月18日、株式会社キビテクは、総額6,840万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ロボットの高度自律型遠隔制御システム(HATS)の開発と、ロボット用制御ソフトウェアの受託開発を行…
完全AI制御型の防犯・監視カメラ・ソリューション「JUSTICEYE」提供の「千里眼」が1.3億円調達
千里眼株式会社は、約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 完全AI制御型の防犯・監視カメラ・ソリューション「JUSTICEYE(ジャスティスアイ)」を提供しています。 プライバシ…
スマホ発小説投稿プラットフォーム「Teller Novel」を運営する「テラーノベル」が6.5億円調達
2023年2月22日、株式会社テラーノベルは、総額約6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テラーノベルは、スマホ発小説投稿プラットフォーム「Teller Novel(テラーノベル…
医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を提供する「エムネス」が「アイテック阪急阪神」と資本業務提携
2023年10月16日、株式会社エムネスは、アイテック阪急阪神株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エムネスは、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」の提供や、医療機関や健診機…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集