注目のスタートアップ

出張シェフサービスを運営する「シェアダイン」が資金調達

company

2022年9月21日、株式会社シェアダインは、資金調達を実施したことを発表しました。

シェアダインは、栄養士・調理師などの資格を持った食の専門家が出張シェフとして登録する出張シェフサービス「シェアダイン」を運営しています。

フリーランスの料理人という新たな働き方を創出・定着させることを目的に、シェフと依頼者、シェフと飲食店をつないでいます。

フリーランスシェフとして独立する際に障壁となる、独立直後の案件獲得・収入不安定を解消するため、2022年1月から、シェフとして登録後の2か月間の報酬を保証する“スポンサー制度”を開始しています。

今回の資金は、登録シェフの支援体制拡充を目的とした、カスタマーサクセス、マーケティング、開発体制の強化に充当します。

外食業界の市場規模は、人口減少や高齢化による食需要の縮小、長年の不景気、中食市場の拡大により、ピークだった1997年の約29兆円から徐々に規模が縮小し、ここ数年はほぼ横ばいで推移していました。

さらに、コロナ禍によって2020年と2021年は客数・売上ともに大きく落ち込んでいます。

こうした市場の変化により飲食店で活躍できる調理師の数も減少しています。

一方でコロナ禍では、フードデリバリーやテイクアウトに取り組む飲食店が増加しました。

さらに、フードデリバリーに特化したゴーストレストランや、顧客が指定する場所に行って調理する出張シェフサービスなど、新たな業態も拡大しています。

出張シェフサービスは、指定した場所に赴き、料理を提供するという点でケータリングと似ていますが、ケータリングは調理済みの料理を提供するのに対し、出張シェフサービスではその場で調理し、できたての料理を提供するという点で大きく異なります。

また、出張シェフサービスはその場で調理するという特性上、比較的少人数向けのサービスとなります。

出張シェフサービスは、近くに良いレストランがない、移動手段が車しかなくお酒が飲めない、移動が難しい高齢者にも高いクオリティの料理を振る舞いたいといったニーズに対応できます。

また、登録するシェフにとっても、自前で店舗を持つことなく自らのスキルを中心とした料理を提供できる、自由な働き方ができるといったメリットがあります。

「シェアダイン」は、家事代行サービスとしてではなく、シェフのキャリア支援プラットフォームとして成長を目指しています。

シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「飲食開業手帳」では、飲食店の出店、資金調達、集客など、飲食店の開業に必要なノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ サービス シェアダイン シェフ フリーランス 出張 料理人 株式会社 独立 資金調達 飲食店
飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フード・ロスを特殊な冷凍技術で解決する「HenoHeno」の運営元が資金調達
2019年10月24日、デイブレイク株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 規格外などの理由で廃棄されていた果物を、特殊な冷凍技術により新食感のフローズン・フルーツにし、オフィスや家庭に届…
定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress」を運営する「アドレス」が資金調達
2022年8月5日、株式会社アドレスは、資金調達を実施したことを発表しました。 アドレスは、定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress(アドレス)」を運営しています。 全国の空き家を活用した住…
画像・映像認識AIアルゴリズムにより産業のDXを目指す「ACES」が3.2億円調達
2020年12月3日、株式会社ACESは、総額約3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 画像・映像認識AIアルゴリズムを活用し、課題解決と価値創出を行うDX事業を展開しています。 …
越境ECの「Inagora」が53億円調達
2020年1月10日、Inagora株式会社は、総額53億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先である、スギホールディングス株式会社の子会社である株式会社スギ薬局、CITICグループ傘下の…
専門家によるサブスクリプション型出張料理サービス運営の「シェアダイン」が2.2億円調達
2020年7月5日、株式会社シェアダインは、総額約2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 栄養士など食の専門家によるサブスクリプション型出張料理サービス「シェアダイン」と、法人向け…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集