注目のスタートアップ

仕込み済み商品を発注できるレストラン向けアプリ「シコメル」提供の「シコメルフードテック」が8.2億円調達

company

2022年9月7日、株式会社シコメルフードテックは、総額8億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

シコメルフードテックは、仕込み済み商品を発注できるレストラン向けアプリ「シコメル」を展開しています。

レシピをもとに味・見た目を忠実に再現した仕込み済み商品を、シコメルと提携する食品工場で製造します。

レストランはこの仕込み済み商品を発注することで、仕込み作業を効率化できます。

また、他店の仕込み済み商品も発注できるため、自店舗のメニュー拡充に活用可能です。

今回の資金は、組織体制の強化、商品出荷を的確に行うための物流管理システムの改修、商品在庫管理を的確に行うためのシステム構築、「シコメル」のさらなる開発、マーケティングに充当します。

飲食店では商品を提供するために毎日の仕込み作業が必要となります。

小規模な飲食店では仕込み作業から、営業時の調理まで経営者でもある調理師が担当することもあります。

しかし店舗を拡大したり営業時間を長くしたりすると調理師1人では業務が回らなくなるため、仕込み担当や調理担当など、それぞれの業務に応じて調理師・従業員を雇用することになります。

こうした仕込み業務では手間や人件費がかかり、さらに食材の仕入れ作業も発生します。

大手飲食店などでは自社でセントラルキッチンを持っており、仕込み作業を一括で行うことで効率化を図っています。また、仕込み業務を委託することもあります。

しかしセントラルキッチンの構築は大規模な飲食事業でないと実施できませんし、仕込みの委託についてもほとんどの業者は大ロットしか受け付けていません。

そのため、中小規模の店舗は仕込み作業を効率化することは困難でした。

「シコメル」は、小ロットからでも仕込み済み商品を発注できるサービスであるため、小規模な店舗においても仕込み業務を外注し効率化することが可能となります。

飲食事業は人間の労働力に頼る部分が大きいため、テクノロジーによる効率化を図れる領域が限られていると思われています。一方で「シコメル」など革新的なサービスも登場しているため、自店舗の課題解決を実現できるサービスやシステムを積極的に導入することが重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の飲食開業に特化した別冊「飲食開業手帳」では、Webを活用した集客方法や、経営に役立つシステムの導入方法などについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC レシピ レストラン 代行 商品 株式会社 資金調達 食品 飲食 飲食店
飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

アウトバウンドによる新規リード獲得「makibisi」提供の「Rockets」が1億円調達
2020年3月2日、株式会社Rocketsは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アウトバウンドによる新規リード獲得を支援するサービス「makibisi」を開発・提供しています。 ター…
フード・ロスを特殊な冷凍技術で解決する「HenoHeno」の運営元が資金調達
2019年10月24日、デイブレイク株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 規格外などの理由で廃棄されていた果物を、特殊な冷凍技術により新食感のフローズン・フルーツにし、オフィスや家庭に届…
IoTリハビリ支援サービス展開の「Moff」が総額7.6億円調達
2020年1月14日、株式会社Moffは、総額7億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 高齢者のリハビリ支援サービス「モフトレ」や、IoTリハビリ支援・見える化サービス「モフ測」など…
企業のAI開発・導入における社内監査を自動化するAIエージェントを開発する「プライバシーテック」が7400万円調達
2025年5月20日、株式会社プライバシーテックは、総額7400万円の資金調達を発表しました。 プライバシーテックは、企業のAI開発・導入における社内監査を自動化するAIエージェント「PrivacyT…
指輪型ヘルスケアデバイスを開発する「Amos」が1億円調達
2021年11月5日、Amos株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 血中酸素飽和度・心拍などの生体情報や、加速度センサー・ジャイロセンサーによる運動情報を連続的に取得可能な指…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集