注目のスタートアップ

認知症コミュニケーションロボットの開発・販売や認知症介護施設を運営する「ザ・ハーモニー」に「九州広域復興支援ファンド」が出資

company

2022年8月31日、九州広域復興支援ファンドは、ザ・ハーモニー株式会社に投資を実行したことを発表しました。

ザ・ハーモニーは、AIを活用した認知症コミュニケーションロボット「コモモン」の開発・販売と、認知症に特化したデイサービス・老人ホームの運営を展開しています。

「コモモン」は、独自開発の認知症対話エンジンにより、認知症高齢者と過去の経験や出来事について語り合うことができるコミュニケーションロボットです。

徘徊・抑鬱・暴力行動といった周辺症状の抑制が期待されています。

今回の出資は、「コモモン」の開発と販売事業の成長を後押しすることを目的としています。

ロボットは業務効率化や省人化を目的に工場などさまざまな場所で活用されています。

一方で、こうした効率化や業務の高度化のためだけでなく、人間との会話・コミュニケーションを目的としたロボットも提供されています。このロボットをコミュニケーションロボットといいます。

コミュニケーションロボットは、ヒト型のものや、犬・猫などを模したペット型のものなどさまざまなものがあります。

ペット型のロボットは、1999年にソニーが犬型のロボット「aibo」を発売したことをきっかけに、その市場が拓かれていきました。

コミュニケーションロボットは、人間のストレスなどを低減する効果があることがわかっています。

さらにカメラやセンサーなどを搭載することで遠隔での見守りにも活用できることから、保育施設や高齢者施設などで導入される事例も増えています。

「コモモン」は、認知症高齢者を対象としたコミュニケーションロボットです。

国内の認知症患者数は、2012年は約460万人で高齢者人口の15%という割合だったものが、2025年には高齢者のうち20%が認知症になると推計されています。

認証高齢者が増加することが見込まれる一方で、介護職員数は2025年には約32万人が不足すると予測されています。

「コモモン」を活用することで、認証高齢者の周辺症状を抑制し、さらに介護負担の軽減も実現できます。

デジタル時代において企業の利益を最大化させるためには、IoTなどのテクノロジーを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考になさってください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI コミュニケーション コモモン ザ・ハーモニー ロボット 介護施設 出資 対話 株式会社 認知症 高齢者
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

VRイベント「バーチャルマーケット」の開催やVRエンジン提供などXR事業を展開する「HIKKY」が5億円調達
2022年2月8日、株式会社HIKKYは、5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社メディアドゥです。また、2021年11月15日に65億円の資金調達を発表しています。 HIK…
女性ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap」を展開する「bgrass」が8,550万円調達
2024年4月11日、bgrass株式会社は、総額8,550万円の資金調達を実施したことを発表しました。 bgrassは、女性ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap(ウェイブリープ…
「中小企業基盤整備機構」が中小企業再生ファンド「ルネッサンスエイト投資事業有限責任組合」の組成について合意
2020年12月23日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、「ルネッサンスエイト投資事業有限責任組合」の組成について合意し、組合契約を締結したことを発表しました。 「ルネッサンスエイト投資事業有限責任…
Pepper用自律走行アプリ開発などの「X-mov Japan」が資金調達
平成30年2月1日、X-mov Japan株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ライク株式会社です。調達額は非公表となっています。 X-mov Japanは、​ロボット活用コン…
歯科医師に相談できるサービス「歯科の健康相談 mamoru」などを運営する「Dental Prediction」が1億円調達
2024年6月28日、株式会社Dental Predictionは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Dental Predictionは、歯科医師に相談できるサービス「歯科の健康相…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集