注目のスタートアップ

「プロフィッツ」が放牧牧場型ブリーディング事業やペットフード開発・販売などを展開する「フローエンス」に出資

company

2022年9月1日、株式会社プロフィッツは、株式会社フローエンスへの出資を実行したことを発表しました。

フローエンスは、犬のブリーディング事業や、ペットトレーニング事業、ペットフード開発・販売、動物医療事業などを展開しています。

ブリーディング事業では、犬が広い空間でストレスなく生活できる環境をつくる、放牧牧場型のブリーディングを実践しています。

プロフィッツは、アセットマネジメント事業や、不動産投資事業などを展開しています。

2022年8月に組成された第1号ファンドでは、ペットと人の共生体験を提供するペット共生型レジデンス「FLUFFY(フラッフィー)」シリーズを展開し、2022年10月にペット専用設備を備え、居住者とペットへのサポート体制を充実させた「FLUFFY日本橋浜町」(1棟目)をオープンします。

フローエンスへの出資を通じて得られる知見を活かしたアセットマネジメントを実践していきます。

国内では総人口の減少に伴いペット全体の飼育頭数も減少傾向にあるものの、ペット市場自体は微増傾向にあります。

ペットも家族の一員であるという意識が高まっていることから、プレミアムペットフードやペット向け医療・保険など、ペットの健康を意識した市場が拡大しています。

一方で、ペットの領域では保護犬・保護猫が社会問題となっています。

2020年度の国内における保護犬・猫の殺処分数は、約2万3,000頭/匹となりました。

2004年度は約40万頭/匹だったことを考えると、16年で殺処分数はかなり減少しています。

殺処分が減少しているのは、国・地方自治体の取り組みや、ボランティア・動物愛護団体による保護などの取り組みの成果であると考えられます。

しかし保護団体の多くはボランティアでやっているため、運営が苦しいところも多く存在しています。こうした保護団体では多頭飼育崩壊などが問題となることもあります。

こうした問題が認知されたことから、我々が購入することになるペットの飼育・繁殖環境についても目を向けられるようになってきています。

国内では基本的にペットショップでペットを購入しますが、責任を持って育てられないのに衝動買いをしてしまう人がいること、売れ残った犬猫の処遇が不透明であること、ペットショップ向けの繁殖用犬猫は劣悪な環境で飼育されることもあることなどさまざまな問題を抱えています。

そのため国内でも海外と同じように、適切な環境で犬猫を飼育・繁殖させているブリーダーから直接購入・譲受する仕組みへと転換することが求められています。

ビジネスの成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ブリーディング フローエンス プロフィッツ ペット ペットフード 動物
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「島津ダイアグノスティクス」が再生医療技術を使用した研究用血球様細胞の提供などを手がける「マイキャン・テクノロジーズ」に5,000万円出資
2023年4月10日、島津ダイアグノスティクス株式会社(旧社名:日水製薬株式会社)は、マイキャン・テクノロジーズ株式会社に約5,000万円の出資を行ったことを発表しました。 マイキャン・テクノロジーズ…
ペット×ITの「TYL」が5.6億円調達
2021年8月17日、株式会社TYLは、総額5億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ペット×ITの領域で、往診専門動物病院「アニホック往診専門動物病院」や、動物病院の経営支援・人材…
フレッシュペットフード「ココグルメ」などを手がける「バイオフィリア」が3.7億円調達
2024年1月24日、株式会社バイオフィリアは、総額3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 バイオフィリアは、犬用フレッシュペットフード「CoCo Gourmet(ココグルメ)」、…
小動物臨床獣医師が登録するコミュニティサイト「ベットピア」などを展開する「Zpeer」が5.5億円調達
2024年5月22日、株式会社Zpeerは、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Zpeerは、小動物臨床獣医師が登録するコミュニティサイト「ベットピア(Vetpeer)」の…
保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」やフレッシュペットフード「ペトコトフーズ」などを展開する「PETOKOTO」が資金調達
2023年12月13日、株式会社PETOKOTOは、資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、シリーズB 2ndクローズ時点での調達金額は約4.2億円となり、累計の調達金額は約17億円となり…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集