注目のスタートアップ

「ヴィーナ・エナジー」がグリーンローンによって53.6億円調達 福島県二本松市にメガソーラー発電所を建設

company

2022年8月22日、ヴィーナ・エナジー・ジャパン株式会社は、グリーンローン53.6億円を三井住友信託銀行を主幹事とする協調融資により調達したことを発表しました。

ヴィーナ・エナジー・ジャパンは、アジア太平洋地域最大級の独立系再生可能エネルギー発電事業者(IPP)であるヴィーナ・エナジー(本社:シンガポール)の日本法人です。

今回のグリーンローンは、「二本松上長折メガソーラー発電所(17MW)」の建設資金です。

「二本松上長折メガソーラー発電所」の商業運転開始は2023年を予定しています。

年間約4,000世帯へのクリーンエネルギーの供給、火力発電と比べて約11,445トンの温室効果ガスの削減、年間約1,600万リットルの節水を可能とする太陽光発電所です。

2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が全会一致で採択されました。これにより世界的に社会課題解決に向けた取り組みが推進されています。

中でもエネルギー問題は世界的な課題のひとつです。エネルギー問題とは、化石燃料は枯渇のリスクがあること、化石燃料を海外からの輸入に頼っている国は紛争や災害などによってエネルギーを安定的に供給できなくなってしまう可能性があること、火力発電によって温室効果ガスが大量に排出されてしまうことなどの問題のことです。

このエネルギー問題を解決するため、世界的に太陽光・風力・バイオマス・水力・地熱など持続可能なエネルギーである再生可能エネルギーへの転換が進んでいます。

一方で国内では、大規模な太陽光発電設備を設置できるような土地が少ないこと、風力発電の効率がいい風が吹かないことなどから再生可能エネルギーの導入が遅れていました。

しかし、近年の技術革新によって発電効率が向上し、また福島第一原発事故の影響で全国の原発が停止し電力不足に陥っていることから、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが大きく推進されています。

国内でも海外資本によるメガソーラー開発の計画が活発となっており、今後の動向に注目が必要です。

起業ではオフィス、電気、インターネットなど様々な契約が必要となります。なるべくコストを抑えた契約をしたいと考えるのが起業家です。また、環境・社会・ガバナンスに関するサスティナブルな取組みを行っている企業に投資するESG投資が注目されていることもあり、コストだけではなく中長期的な面を考慮するのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、オフィス契約の際の注意点などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ IPP ヴィーナ・エナジー ヴィーナ・エナジー・ジャパン エネルギー グリーンローン メガソーラー 二本松上長折メガソーラー発電所 再生可能エネルギー 千葉県 太陽光発電所 独立系再生可能エネルギー発電事業者
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を手がける「京都フュージョニアリング」が105億円調達
2023年5月17日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額105億円の資金調達を実施したことを発表しました。 京都フュージョニアリングは、核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を手…
セラミック分離膜技術を開発・提供する「イーセップ」が「三井金属鉱業」から出資受入
2022年7月29日、イーセップ株式会社は、三井金属鉱業株式会社より同社CVCを通じた出資を受け入れたことを発表しました。 イーセップは、エコかつ高効率な分離を実現する膜分離技術を開発・提供しています…
太陽光発電所を所有・運営する「日本ベネックス」が三菱UFJ銀行の「脱炭素推進支援ローン」により2億円調達
2022年7月15日、株式会社日本ベネックスは、株式会社三菱UFJ銀行が提供する「脱炭素推進支援ローン」により、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本ベネックスは、1957年に創業した長…
レーザー核融合商用炉の実現を目指す「EX-Fusion」が18億円調達
2023年7月6日、株式会社EX-Fusionは、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EX-Fusionは、高出力・高繰り返しレーザー技術と連続ターゲット供給装置や最先端の光制御技術…
垂直軸型マグナス式風力発電機を開発する「チャレナジー」がLPG専業会社「アストモスエネルギー」と資本業務提携
2022年5月10日、株式会社チャレナジーは、アストモスエネルギー株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 チャレナジーは、垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)を開発しています…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】