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トークン型のクラウドファンディング「FiNANCiE」を運営する「フィナンシェ」が7.7億円調達

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2022年8月5日、株式会社フィナンシェは、総額約7億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

フィナンシェは、トークン型のクラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」や、NFTの企画・支援事業を展開しています。

「FiNANCiE」は、ブロックチェーンを活用した新しいクラウドファンディングです。

オーナー(スポーツチームやクリエイター)は「FiNANCiE」を利用し、トークン(FT&NFT)を発行・販売することで、サポーター(ファン)から資金を獲得しつつコミュニティを形成することができます。

サポーターはトークンを購入することでオーナーを応援でき、コミュニティの一員として応援する組織・人の夢の実現のためにアイデアを出すなど、共に活動していくことができます。

トークンは投票や企画などコミュニティ内での共創活動に利用され、トークンエコノミーを構築します。

また、トークンはマーケットで取引され、もしオーナーが有名になったり夢・目標が実現されることになるとサポーターが増え、トークンの価値が上昇します。

そのため、初期から応援しトークンを保有していたサポーターにメリットが生まれることになります。

これまで170以上の個人・スポーツチーム・エンターテインメント系のトークンの発行・販売・企画・運用を行っています。

2021年からはスポーツクラブのトークン発行に力を入れ70以上のトークンを発行しています。

2022年からはエンターテインメントやその他のジャンルの本格展開やグローバル展開を進めていく予定です。

今回の資金は、IEO実施に向けたトークンエコシステムの強化、「FiNANCiE」の機能強化・新規ユーザー獲得と認知拡大のためのマーケティング、人材採用、育成体制・ガバナンスの強化などに充当します。

ブロックチェーンは2008年に発表された比較的新しいテクノロジーで、暗号資産のコア技術として知られています。当事者間の相互通信(P2P)において、その取引の履歴を暗号技術で1本のチェーンとしてつなげていき記録するというデータベース技術です。

理論上は改竄が不可能であり、セキュリティに非常に強固であるといわれています。

このブロックチェーン技術を用いて発行された証明書のようなものをトークンといいます。

このトークンの取引は常にブロックチェーン上に記録されることになるため、不正に取引されたりやハッキングなどによって盗まれたり消失したりすることはほぼありません。

トークンは発行者によって何らかの権利が与えられており、たとえばその保有量によってコミュニティでの議決権や投票権が与えられたり、デジタルなアイテムと交換できたりといったことで運用されています。

そのためトークンはお金や株のような役割を果たすことになり、そのコミュニティには経済圏が構築されます。これをトークンエコノミーといいます。

近年はこのトークンエコノミーの仕組みを活用し、民主的なコミュニティを構築する動きが活発化しています。

これまで活動をしていてもお金が流通することがなかった分野、たとえばデジタルアートのクリエイターやマイナーなスポーツチームなどにおいても、トークンエコノミーによって、チーム・個人の活動が適切に評価される仕組みを実現できると考えられています。

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