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中国アニメ映画の配給などを行う「チームジョイ」が「トムス・エンタテインメント」と資本業務提携

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2022年8月2日、チームジョイ株式会社は、株式会社トムス・エンタテインメントと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

チームジョイは、映画の企画・制作・宣伝・配給や、IPの開発・管理・売買・輸出入、日中の文化交流・映像産業におけるイベントの企画などを展開しています。

これまでに、映画『羅小黒戦記』『白蛇:縁起』や、テレビアニメ『ミニ豆ちゃん』などの海外アニメーション作品を日本で展開しています。

制作業務では、『唐人街探偵 東京MISSION』(原題:唐人街探案3)の日本プロデュース兼撮影協力を行っています。

トムス・エンタテインメントは、アニメーション制作事業、映像ライセンスビジネス、マーチャンダイジングビジネスを展開しています。

『ルパン三世』『それいけ!アンパンマン』『名探偵コナン』などのアニメ作品の継続的な制作や、440作品・エピソード数12,000話を超えるライブラリーのグローバル配信を行っています。

今回の提携により、双方が有する経営資源・経営ノウハウを活用し、共同で新たなグローバルビジネスIPの創出を目指します。

国内のアニメーション作品は世界的に高い評価を得ており、たとえばスタジオジブリの『千と千尋の神隠し』は世界80以上の国で公開されています。

また、日本のアニメ作品をローカライズして配信する動画配信サービスも各国で展開され、文化・コンテンツとして世界的に広まっていっています。

国内のアニメ産業の市場規模については、2010年には約1.3兆円だったものが、2019年には2.5兆円へと大きく拡大しています。

一方で、国内のアニメ制作会社は、作品数の増加によって1作品あたりにかけられる労力が減り、また良質な原作・企画が枯渇し、良質な作品が生まれないという状況に陥っています。

国内でのアニメ制作は、資金調達と企画発案を担当する製作と、実際に作品をつくる制作にわかれており、これを製作委員会方式といいます。

製作委員会方式は、作品がヒットしなかった際の大きな負債を抱えるリスクを回避することを目的としているのですが、前述のように良質な作品が生まれない状況では、出資者はリスクを分散するため新しい作品や取扱商品を増やす戦略をとっており、さらに良質な作品が生まれないという状況に陥ってしまっています。

そのため制作会社では、自社も製作委員会にコミットして出資し、作品の権利を持つことで、制作した作品の利益を最大化させるという動きも出てきています。これにより企画にも携わることができるようになります。

国内アニメ産業に大きな変化が必要とされている中、チームジョイとトムス・エンタテインメントがどのような方法でグローバルビジネスIPを創出していくのか注目が必要です。

海外市場は非常に大きな市場であるため、参入することで利益の向上を見込めます。「冊子版創業手帳」では、海外展開の始め方のノウハウについて詳しく解説しています。

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