注目のスタートアップ

教育機関向けDXプロダクトやDX支援を手掛ける「Manabie」が3億円調達

company

2022年8月1日、Manabie International Private Limited.(本社:シンガポール)は、子会社であるManabie Japan合同会社を通じ、あおぞら企業投資株式会社を引受先とするManabie Japan合同会社第1回無担保普通社債とManabieからワラントを発行することにより3億円の調達を実施したことを発表しました。

Manabieは、学習塾・学校・大学などの教育機関向けの、教務・校務などスクールの運営に必要な機能を網羅したDXプロダクトの開発・提供と、包括的なDX支援をグローバルに展開しています。

また、オンラインとリアルを融合したOMO型の学習塾を東南アジアで展開しています。

今回の資金は、プロダクトチームのさらなる拡大と、顧客支援体制の強化に充当します。これにより、日本の教育機関のサポートを充実させていきます。

国内では教員の長時間労働が大きな課題となっています。文部科学省の「教員勤務実態調査」(2016年度)によると、小学校教諭の33.4%、中学校教諭の57.7%が週に60時間以上勤務しています。

週60時間以上の勤務は1日8時間・週5日勤務を通常とすると、過労死ラインを超える月80時間以上の時間外労働をしていることになります。

この長時間労働は大きな社会問題となり、教育機関における働き方改革に向けた取り組みが進められてきました。

2019年4月には改正労働安全衛生法が施行され、労働時間を客観的に把握するため、従業員の労働時間を客観的に把握することが義務づけられました。

これによりタイムカードやICカードによる記録が必要となり、客観的な方法で勤務実態を把握している教育機関の割合は、2021年度において、都道府県で100%、政令市で100%、市区町村で85.9%という割合となっています。

また、2021年4月の時間外勤務の割合は、小学校において月80時間超が8.2%、中学校では19.9%、高等学校では11.0%と減少傾向にあり、デジタル化やテクノロジーの活用などによる業務効率化の取り組みが進んでいることがわかります。

Manabieは、教育機関におけるDXをさらに進めるため、教務・校務含めた包括的なデジタル化を推進しています。

人手不足は教育領域だけでなく、さまざまなところで大きな問題となっています。人手不足が原因でひとりの人間に負担がかかってしまうと、その分生産性が下がってしまいますし、病気などで働けなくなってしまう可能性もあります。そのためデジタル化やテクノロジーの活用によって業務効率化・省人化を図ることの重要性が高まっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、業務効率化を実現するシステムの整備などについて解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DX DX支援 EdTech Manabie Manabie International Private Limited. Manabie Japan 合同会社 学校 学習塾 教育 教育機関
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を運営する「スパイスコード」が物流サービス事業を展開する「関通」と資本業務提携
2023年4月14日、スパイスコード株式会社は、株式会社関通と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 スパイスコードは、飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を運営しています。 「ロカル…
ソーシャルセクターや企業向けに寄付DXシステムを提供する「コングラント」が資金調達
2024年7月17日、コングラント株式会社は、株式会社グッドパッチから資金調達を実施したことを発表しました。 コングラントは、ソーシャルセクターや企業向けに寄付DXシステムを提供しています。 寄付募集…
TOEIC学習アプリ「Santa」を提供する「Riiid」が語学学習サービスを提供する「アルク」と業務提携
2023年6月2日、Riiid Inc.は、株式会社アルクと、Riiidが提供する「Santa」の日本におけるサービス運営契約を結んだことを発表しました。 Riiidは、シリコンバレー、韓国、日本に拠…
AIデータ分析自動化ツール「AMATERAS RAY」など提供の「aiforce solutions」が2.6億円調達
2020年9月14日、株式会社aiforce solutionsは、総額2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIデータ分析自動化ツール「AMATERAS RAY」や、 AI人材…
デジタルツインIoTソリューションシステム「no-miz」を提供する「ゼロワン」が資金調達
2025年3月28日、株式会社ゼロワンは、資金調達を発表しました。 ゼロワンは、デジタルツインIoTソリューションシステム「no-miz(ノウミツ)」や、3Dスキャン事業を展開しています。 「no-m…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集