注目のスタートアップ

プロバイオティック医薬品を開発する旭川医科大学発ベンチャー「カムイファーマ」が6.5億円調達

company

2022年7月26日、カムイファーマ株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

カムイファーマは、旭川医科大学とサッポロホールディングス株式会社から「プロバイオティクス由来の長鎖ポリリン酸を用いた新規炎症性腸疾患治療薬の開発」に関する研究成果を継承し、2018年4月に設立されたベンチャー企業です。

プロバイオティクス由来生理活性物質を活用した、消化器領域・抗がん剤領域の新規治療薬候補物質の研究開発を進めています。

また、引受先のCYBERDYNE株式会社とは、プロバイオティクス技術を活用したヘルスケア分野での事業で提携します。

今回の資金は、創薬パイプライン開発の加速に充当します。

プロバイオティクスとはヒトに有益な効果をもたらす微生物、いわゆる善玉菌のことです。

有名なプロバイオティクスには乳酸菌やビフィズス菌などがあり、これらは健康食品や整腸剤としても利用されています。

プロバイオティック医薬品とは、このプロバイオティクスを活用した医薬品のことです。

旭川医科大学は、新規乳酸菌が分泌する長鎖ポリリン酸の腸管保護作用を発見し、特許を取得しています。

また、前臨床研究で、潰瘍性大腸炎に対する既存薬よりも治療効果が高いことを明らかにしており、事業化のために技術をカムイファーマに移し開発を進めています。

潰瘍性大腸炎は、国内ではもっとも患者数の多い指定難病で、その患者数は17万人といわれています。病状としては、激しい下痢、腹痛、発熱などがあります。

潰瘍性大腸炎は完治が難しい疾患であり、大腸に炎症が起こって症状が現われる活動期と、炎症が治まって症状が落ちつく寛解期を交互にくり返すという特徴をもっています。

研究開発型のビジネスは、資金調達が非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ カムイファーマ プロバイオティクス プロバイオティック 創薬 医薬品 大学発ベンチャー 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

開業・経営支援サービス「CLINIC Support」において無料の診療圏データ「クリニック開業マップ」がリリース
2019年12月13日、メドピア株式会社は、「CLINIC Support」において「MedPeerクリニック開業マップ」機能を提供開始したことを発表しました。 「CLINIC Support」は、開…
AI英語学習アプリ「マグナとふしぎの少女」を提供する「ミントフラッグ」が資金調達
2025年9月11日、ミントフラッグ株式会社は、資金調達を発表しました。 ミントフラッグは、AI英語学習アプリ「マグナとふしぎの少女」を提供しています。 ゲームやアニメを通じて楽しみながら英語学習がで…
「ヒラソル・エナジー」や「山梨県」が太陽光発電所の長期安定稼働と適切な管理を目指す「百年ソーラー山梨」に共同出資
2023年4月11日、ヒラソル・エナジー株式会社は、山梨県企業局、株式会社山梨中央銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社、ヒラソル・エナジー株式会社の4者で、百年ソーラー山梨株式会社に共同出資を行ったことを…
「チャットプラス」が「ChatGPT」を教育・制御するAI技術を発明 自社チャットサポートツール「ChatPlus」の新機能としてリリース
2023年5月29日、チャットプラス株式会社は、「ChatGPT」の応答を制御する技術を発明し「ChatPlus(チャットプラス)」の新機能としてリリースしたことを発表しました。 「ChatPlus」…
介護領域に特化した動画・SNSメディア・介護職コミュニティ「ケアきょう」を運営する「カイゴメディア」が資金調達
2023年5月19日、株式会社カイゴメディアは、資金調達を実施したことを発表しました。 カイゴメディアは、介護領域に特化した動画・SNSメディア・介護職コミュニティ「ケアきょう」の運営、介護向け人材紹…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集