創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年7月27日プロバイオティック医薬品を開発する旭川医科大学発ベンチャー「カムイファーマ」が6.5億円調達

2022年7月26日、カムイファーマ株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
カムイファーマは、旭川医科大学とサッポロホールディングス株式会社から「プロバイオティクス由来の長鎖ポリリン酸を用いた新規炎症性腸疾患治療薬の開発」に関する研究成果を継承し、2018年4月に設立されたベンチャー企業です。
プロバイオティクス由来生理活性物質を活用した、消化器領域・抗がん剤領域の新規治療薬候補物質の研究開発を進めています。
また、引受先のCYBERDYNE株式会社とは、プロバイオティクス技術を活用したヘルスケア分野での事業で提携します。
今回の資金は、創薬パイプライン開発の加速に充当します。
—
プロバイオティクスとはヒトに有益な効果をもたらす微生物、いわゆる善玉菌のことです。
有名なプロバイオティクスには乳酸菌やビフィズス菌などがあり、これらは健康食品や整腸剤としても利用されています。
プロバイオティック医薬品とは、このプロバイオティクスを活用した医薬品のことです。
旭川医科大学は、新規乳酸菌が分泌する長鎖ポリリン酸の腸管保護作用を発見し、特許を取得しています。
また、前臨床研究で、潰瘍性大腸炎に対する既存薬よりも治療効果が高いことを明らかにしており、事業化のために技術をカムイファーマに移し開発を進めています。
潰瘍性大腸炎は、国内ではもっとも患者数の多い指定難病で、その患者数は17万人といわれています。病状としては、激しい下痢、腹痛、発熱などがあります。
潰瘍性大腸炎は完治が難しい疾患であり、大腸に炎症が起こって症状が現われる活動期と、炎症が治まって症状が落ちつく寛解期を交互にくり返すという特徴をもっています。
研究開発型のビジネスは、資金調達が非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | カムイファーマ プロバイオティクス プロバイオティック 創薬 医薬品 大学発ベンチャー 株式会社 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年9月28日、Recustomer株式会社は、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2021年6月から、EC事業者向けカスタマーリテンションプラットフォーム「Rec…
2022年1月5日、Morus株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Morusは、カイコ(蚕)のバイオ原料の供給と研究開発を行うベンチャー企業です。 カイコの品種改良…
2022年12月22日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、12月27日付けで総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、芙蓉総合リース株式会社、IMM Investme…
2023年5月31日、株式会社AiCANは、7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ANRI株式会社です。 AiCANは、児童福祉現場向け伴走型業務支援サービス「AiCANサ…
2021年12月22日、600株式会社は、「Store600 FROZEN(ストア600 フローズン)」を2022年に提供開始することを発表しました。 600は、オフィス向けミニ無人コンビニ「600」…
大久保の視点
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…