創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年7月14日完全自動運転車を開発する「TURING」が10億円調達

2022年7月13日、TURING株式会社は、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。
TURINGは、完全自動運転車(自動運転レベル5)を開発しています。
2022年7月時点では、自動運転AIアルゴリズムの開発や、走行実験・走行データ取得を行っています。
今回の資金は、自動運転システム搭載の車両開発のさらなる加速に充当する予定です。
—
すこし昔まで自動運転技術はSF的な技術でした。しかしAIの著しい発展により、世界各国で自動運転技術の開発が進められています。
自動運転は、どこまで運転を自動化するかによって0~5の6段階にレベルがわけられています。
国内では、2020年4月に自動運転レベル3に対応するため改正道路交通法が施行されました。
国土交通省は自動運転レベル3を「特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態」と定義しています。
レベル3はシステムが警報を鳴らした場合にはドライバーがすぐに運転を代わることができる状態にならないといけないというものですが、これがレベル4になるとドライバーは運転席に座る必要がなくなります。緊急時の対応もシステムが行うことになるため、無人での運行が可能となります。
レベル4に対応した改正道路交通法は2022年4月19日に可決・成立しており、2022年度中に施行されると見られています。
レベル4では、たとえばシャトルバスなどの自動運行などが実現されると見られており、自動運行技術を活用した新たなサービスが提供されることになると予測されています。
そしてレベル5とは、どのような環境下であってもドライバーを必要とせず、システムがすべての運転操作を行うというものです。レベル5が実現されると人びとの移動が大幅に変化すると考えられています。
自動運転技術は大手自動車メーカーだけでなく数多くのスタートアップが開発を行っています。
自動運転技術には運転操作を判断するためのAIや、周辺環境を認識するためのセンサーが必要となります。
AIやセンサーに強みを持つスタートアップのほうが優れた自動運転技術を開発することもあり、そういったスタートアップの大手自動メーカーによる買収や提携なども進んでいます。
TURINGは、自動運転レベル5の実現にあたって必要となるのはカメラと優れたAIのみであると考え、人間と同じように視覚情報からすべてを判断し、安全に運転できるAIや車両を開発しています。
最新技術の開発には、潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達に関するノウハウを解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | AI TURING クルマ モビリティ 株式会社 自動 自動車 自動運転 自動運転車 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年10月12日、oVice株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バーチャル空間「oVice(オヴィス)」を開発・提供しています。 見下ろし型の平面の空間にアイコンをア…
2022年11月8日、株式会社HRportは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HRportは、候補者の能力・ポテンシャルを可視化するアセスメントサービス「Worksamples」…
創業手帳株式会社は「動画の作り方体験講座」を2021年1月22日(金)に開催することを発表しました。 「動画の作り方体験講座」は、簡単なPR動画を作成する方法を解説するオンライン・セミナーです。 スマ…
2023年8月9日、沿線まるごと株式会社は、JR東日本グループのCVCのJR東日本スタートアップ株式会社が設立したJR東日本ローカルスタートアップ合同会社から出資を受けたことを発表しました。 沿線まる…
2024年3月1日、株式会社Unitoは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Unitoは、帰らない日は家賃がかからないホテルレジデンスの運営、最短即日・スマホ契約が可能な…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…