注目のスタートアップ

完全自動運転車を開発する「TURING」が10億円調達

company

2022年7月13日、TURING株式会社は、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

TURINGは、完全自動運転車(自動運転レベル5)を開発しています。

2022年7月時点では、自動運転AIアルゴリズムの開発や、走行実験・走行データ取得を行っています。

今回の資金は、自動運転システム搭載の車両開発のさらなる加速に充当する予定です。

すこし昔まで自動運転技術はSF的な技術でした。しかしAIの著しい発展により、世界各国で自動運転技術の開発が進められています。

自動運転は、どこまで運転を自動化するかによって0~5の6段階にレベルがわけられています。

国内では、2020年4月に自動運転レベル3に対応するため改正道路交通法が施行されました。

国土交通省は自動運転レベル3を「特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態」と定義しています。

レベル3はシステムが警報を鳴らした場合にはドライバーがすぐに運転を代わることができる状態にならないといけないというものですが、これがレベル4になるとドライバーは運転席に座る必要がなくなります。緊急時の対応もシステムが行うことになるため、無人での運行が可能となります。

レベル4に対応した改正道路交通法は2022年4月19日に可決・成立しており、2022年度中に施行されると見られています。

レベル4では、たとえばシャトルバスなどの自動運行などが実現されると見られており、自動運行技術を活用した新たなサービスが提供されることになると予測されています。

そしてレベル5とは、どのような環境下であってもドライバーを必要とせず、システムがすべての運転操作を行うというものです。レベル5が実現されると人びとの移動が大幅に変化すると考えられています。

自動運転技術は大手自動車メーカーだけでなく数多くのスタートアップが開発を行っています。

自動運転技術には運転操作を判断するためのAIや、周辺環境を認識するためのセンサーが必要となります。

AIやセンサーに強みを持つスタートアップのほうが優れた自動運転技術を開発することもあり、そういったスタートアップの大手自動メーカーによる買収や提携なども進んでいます。

TURINGは、自動運転レベル5の実現にあたって必要となるのはカメラと優れたAIのみであると考え、人間と同じように視覚情報からすべてを判断し、安全に運転できるAIや車両を開発しています。

最新技術の開発には、潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達に関するノウハウを解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI TURING クルマ モビリティ 株式会社 自動 自動車 自動運転 自動運転車 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIを活用した長時間心電図解析ソフトウェアを提供する「カルディオインテリジェンス」が4.3億円調達
2022年8月15日、株式会社カルディオインテリジェンスは、総額4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カルディオインテリジェンスは、AIを活用した医療機器の開発を行っています。 …
専属M&Aエージェントサービスを中小企業向けに提供する「RISONAL」を運営する「オーナーズ」が1.8億円調達
2023年1月13日、オーナーズ株式会社は、総額1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オーナーズは、専属M&Aエージェントサービスを中小企業向けに提供する「RISONAL」を運営…
オンライン試着の「Virtusize」がファッションディスカバリーエンジン「FittingRoom」をリリース
2022年2月17日、株式会社Virtusizeは、「FittingRoom」を正式に提供開始したことを発表しました。 「FittingRoom」は、ユーザーの希望するサイズ、着心地、スタイル、価格か…
個別指導塾や学習管理アプリなどを展開する「tyotto」が1.1億円調達
2019年11月12日、株式会社tyottoは、1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、個別指導学習塾である「明光義塾」を運営する、株式会社明光ネットワークジャパンです。…
非接触型AI肌診断アプリ「HADABON」開発の「AquaAge」が1,200万円調達
2022年8月30日、AquaAge株式会社は、総額1,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AquaAgeは、非接触型AI肌診断アプリ「HADABON」を開発し、2022年6月にβ版を…

大久保の視点

「ZOHOLICS Japan 2024」ゾーホージャパン社長コメント&創業手帳大久保登壇の模様
「Zoholics(ゾーホリクス)」は、「Zoho CRM」などのビジネスソフトウェアを提供するゾーホージャパン株式会社が毎年開催しているビジネスイベントで…
(2024/9/20)
スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
(2024/8/27)
「スタートアップビジネスMBA講座」明治大学MBAの執筆陣と出身起業家が解説
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
(2024/7/29)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】