注目のスタートアップ

高速3Dプリンターを開発・製造・販売する「グーテンベルク」が3,000万円調達

company

2022年5月27日、株式会社グーテンベルクは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

グーテンベルクは、FFF式3Dプリンターを開発・製造・販売しています。

2022年6月から、FFF式3Dプリンター「G-ZERO」の販売を開始する予定です。

「G-ZERO」は、高速造形を特徴とした業務用FFF式3Dプリンターです。

これまでのFFF式3Dプリンターの造形が遅いという欠点を克服しており、研究開発・加工現場での試作・製造を加速化します。

今回の資金は、FFF式3Dプリンターの開発・製造体制の強化、販売促進、人材確保の加速に充当します。

3Dプリンターとは、3Dのデジタルモデルデータをもとに、樹脂などを素材として物体を作り出す機械のことです。

業務用としては、ABSやポリカーボネートなど実製品と同じ工業用樹脂素材を使用して造形できる熱溶解積層方式の3Dプリンターが使われています。熱溶解積層方式は略称として、FFF式(Fused Filament Fabrication)もしくはFDM式(Fused Deposition Modeling)と呼ばれています。

実製品と同じ素材を使用できることから3Dプリンターでそのまま実際の部品として使用したりするDDM(Direct Digital Manufacturing)が可能となります。

一方でFFF式3Dプリンターには、その構造上精度を高くしようとすると造形が遅くなり、高速造形を可能にしようとすると精度が低くなるという課題があります。FFF式3Dプリンターには主にダイレクト方式とホーデン方式という2種類の方式があるのですが、上記の課題がそのままこの方式の違いとなります。

「G-ZERO」は、従来のFFF式3Dプリンターの弱点を克服し、高い精度を保ちながら、大きめの造形物であっても一日に複数個製作することを可能としています。

企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3Dプリンター FFF式3Dプリンター G-ZERO グーテンベルク ものづくり 株式会社 製造 販売 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラウドサービスの導入・運用やDXコンサルティング事業を展開する「ウフル」が資金調達
2022年11月10日、株式会社ウフルは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、紀陽キャピタルマネジメント株式会社が運営する紀陽成長支援1号投資事業有限責任組合です。 ウフルは、自社サービ…
家具のサブスクリプション・サービスを運営する「subsclife」が30億円調達
2020年9月14日、株式会社subsclifeは、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 家具のサブスクリプション・サービス「subsclife(サブスクライフ)」を運営しています。…
遠隔操作・人工知能ロボットを開発する「Telexistence」が230億円調達
2023年7月6日、Telexistence株式会社は、総額約230億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Telexistenceは、遠隔操作・人工知能ロボットの開発と、それらを使用した事業を…
「人材開発支援助成金(障害者職業能力開発コース)」
「人材開発支援助成金(障害者職業能力開発コース)」が募集中です。 障害者の職業に必要な能力を開発、向上させるため、一定の教育訓練を継続的に実施する施設の設置・運営を行う事業主又は事業主団体に対する助成…
構造解析をベースとした創薬事業を展開する「キュライオ」がAI創薬の「iSiP」と戦略的業務提携に関する契約を締結
2022年8月5日、株式会社キュライオは、iSiP株式会社との間で、戦略的業務提携に関する契約を締結したことを発表しました。 キュライオは、クライオ電子顕微鏡による構造解析をベースとした自社創薬事業と…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集