注目のスタートアップ

病院経営プラットフォーム「ここりんく」提供の「プレアデスセブン」が出資受け入れ

company

2022年5月20日、プレアデスセブン株式会社は、「地域医療活性化ヘルスケアファンド投資事業有限責任組合(地域医療活性化ヘルスケアファンド)」から出資を受け入れたことを発表しました。

プレアデスセブンは、病院経営プラットフォーム「ここりんく」を提供しています。

電子カルテデータの2次利用や、部門システムをまたいだデータの統合や分析、地域連携室などのマネジメント効率化などを実現するプラットフォームです。

「地域医療活性化ヘルスケアファンド」は、日本PMIパートナーズ株式会社が組成した、ヘルスケア特化型のプライベートエクイティ(PE)ファンドです。

独立系オルタナティブ投資運用グループのMCPアセットマネジメント社が運営する東京都のFOFsや、国内機関投資家のシュバイツェル・インベストメント社などが参画しています。

今回の出資受け入れにより、日本PMIパートナーズの幅広いネットワークや専門的知見を活用し、体制の強化と事業拡大の加速を進めていく予定です。

一般社団法人全国公私病院連盟が公表している「令和2年 病院運営実態分析調査の概要」によると、2020年は80.3%の病院が赤字となっています(前年70.9%)。

これは新型コロナウイルス感染症の影響により1病院あたりの患者数が減少したためですが、コロナ以前から赤字の病院の割合が7割前後で推移しており、多くの病院が赤字から脱出できていないことがわかります。

病院の主な収入源は診療報酬なのですが、これは政府によって値段が決められています。そして低医療費政策が続いているため、病院の収益があがらなくなっています。

なので赤字の病院を減らすためには診療報酬を引き上げることが必要なのですが、診療報酬を引き上げると国民の負担が増えることになってしまいます。

また、我々は医療保険によって3割負担で医療を受けることができますが、残りの7割については、国民健康保険料だけで成り立ってはおらず、かなりの税金が投入されています。低医療費政策は続けていかざるを得ない状況にあるのです。

そのため、病院が赤字から脱出するためには、経営を大幅に改善することが必要となります。プレアデスセブンは、「ここりんく」の提供を通じ、医療法人の経営力の強化を支援しています。

企業を成長させていくためにはテクノロジーの活用が重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ プラットフォーム ヘルスケア マネジメント 分析 効率化 医療 株式会社 病院 経営
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

大型蓄電池の製造・販売や電気運搬船の開発を手がける「パワーエックス」が19.2億円調達
2023年7月3日、株式会社パワーエックスは、総額19億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 パワーエックスは、大型蓄電池の製造・販売、EVチャージステーションのサービス展開、電気運…
「リンクアンドモチベーション」が衛星データにより地球のデジタルツインを自動生成するAIを開発する「スペースデータ」に出資
2022年12月22日、株式会社リンクアンドモチベーションは、株式会社スペースデータに出資したことを発表しました。 スペースデータは、衛星データにより地球のデジタルツインを自動生成するアルゴリズムを開…
ダークストア型スーパーマーケット開発の「Mesh」が2億円調達
2022年3月16日、株式会社Meshは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ダークストア型スーパーマーケット「Mesh」を開発しています。ダークストアとは、ユーザーの来店がないデリ…
入居者向けコンシェルジュアプリ「app-me!Cloud」を展開する「GoldKey Co.,Ltd」と家賃債務保証事業などを展開する「Casa」が資本業務提携
2022年9月27日、株式会社Casaは、株式会社GoldKey Co.,Ltdと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Casaは、家賃債務保証事業や、養育費保証事業、賃貸経営サポート事業…
小型SAR(合成開口レーダー)衛星開発・運用の「QPS研究所」が10.5億円調達
2022年2月8日、株式会社QPS研究所は、総額約10億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また2021年12月9日には、総額38億5,000万円の資金調達を発表しています。 QP…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集