創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年5月20日長距離量子暗号通信の研究開発を行う「LQUOM」が光学単結晶・光学デバイス技術を保有する「オキサイド」と資本業務提携
2022年5月18日、LQUOM株式会社は、株式会社オキサイドと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
LQUOMは、長距離量子暗号通信の研究開発を行っています。
オキサイドは、光学単結晶・光学デバイス技術の製造・開発を行っています。
今回の提携により、オキサイドはLQUOMに、量子もつれ光源のキーデバイスである高品質波長変換素子と、量子中継器で利用される高品質光学単結晶・高機能波長変換導波路素子を供給します。
—
量子コンピューターは、量子力学というミクロな系の力学を説明する物理学の理論を利用した、新たな仕組みのコンピューターです。
量子コンピューターは、我々が現在利用しているコンピューターでは膨大な時間がかかっていた計算を瞬時に解くことができるため、次世代のコンピューターとして世界中で研究開発が進められています。
量子コンピューターにはいくつか方式があり、特定の計算に特化した量子コンピューターはすでに実用化されています。一方で、汎用的に使える(現在のコンピュターを代替するような)量子コンピューターはまだ研究段階にあり、実用化は2030年以降になるといわれています。
量子コンピューターの理論上の計算速度は非常に速いため、現在利用されている暗号化や暗号通信は瞬時に解読されてしまうことになります。そのため、量子コンピューターを実用化するには、同時に高度なセキュリティ・暗号化技術・暗号通信技術が必要となるのです。
そこで、新たな暗号通信として、量子力学にもとづいた量子暗号通信の研究が行われています。現在実用化にあたって有力とされている技術では、秘密鍵を光子(光の粒子、フォトン)に乗せて光ファイバーで送るというものとなっています。
しかし光ファイバーは距離が伸びるごとに外的要因による影響を受け、正しい情報が伝えにくくなるという課題があり、製品レベルでは100~200キロメートル程度が限界となっています。
LQUOMは、この量子暗号通信の距離の問題を解決するため、量子中継器の研究・開発を行っています。
最先端技術の開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | LQUOM オキサイド デバイス レーザー 光学 単結晶 技術 株式会社 研究開発 資本業務提携 通信 量子コンピューター 量子力学 量子暗号通信 |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年10月3日、スイベル株式会社は、総額約5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スイベルは、釣り船向けSaaS「デジタル船長手帳」や、toC向け釣り船データベース「BOAT F…
2020年5月19日、株式会社Wizは、販売代理店として「ジョブカン」の提供を開始したことを発表しました。 「ジョブカン」は、勤怠・労務・経費精算・採用管理などのバックオフィス業務を一元管理し効率化す…
2022年2月1日、株式会社リブルは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 牡蠣の人工種苗生産・販売から、養殖・販売・スマート漁業化まで、牡蠣関連事業に取り組んでいます。 今回の資金は、…
2019年12月11日、HiCustomer株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SaaS向けに特化した、カスタマー・サクセス・プラットフォーム「HiCustom…
2020年10月15日、株式会社MAKOTO WILLは、Local Local株式会社は、業務提携したことを発表しました。 MAKOTO WILLは、地方自治体と連携した創業支援や、人材誘致・育成事…
大久保の視点
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…