注目のスタートアップ

成長企業向け法人カード提供の「UPSIDER」が150億円調達

company

2022年5月11日、株式会社UPSIDERは、総額150億円の資金調達を実施したことを発表しました。

UPSIDERは、成長企業向けの法人カードサービス「UPSIDER」を提供しています。

成長投資に見合う利用限度額を得られなかった企業に対し、後払い・前払いによって柔軟な限度額(最大1億円以上)を提供する法人カードサービスです。

また、利用明細の即日確認や、部門・使用別の発行・明細管理、バーチャルカードの発行などにより効率的な支出管理を行うことができます。

ほかにも、クレディセゾンと共同で、2022年2月から、すべての企業間決済をカード払いにできる決済サービス「支払い.com」を提供開始しています。

今回の資金は、プロダクトの多角化、採用の拡大、海外市場への展開に充当する予定です。

法人カード(法人向けクレジットカード)は、個人が使うように、一時的にお金を借りるという形でカードで支払うことにより、資金繰りの一種として活用することが可能です。

しかし日本では法人カードの利用率は低く、また法人カードを保有している企業も少ないことがわかっています。

要因としては、起業間もなくでは法人カードが作れなかったり、作れたとしても実用に値するほどの利用限度額ではないということが挙げられます。

さらに個人のクレジットカードよりも低い限度額のケースもあり、そのような法人カードの使い勝手は決して良いとはいえません。

成長企業であれば限度額の高い法人カードを作れるのではないかと思われるかもしれませんが、既存のカード会社の利用限度額算定の仕組みは過去3期分の決算書をベースとしており、設立から間もない企業は赤字状態であると判断され、限度額が低くなってしまうという課題があります。

UPSIDERの法人カード「UPSIDER」は、成長企業でも実用に値する高い限度額のカードをスピーディに発行することで、成長企業のさらなる成長を支援しています。

利用率が低い法人カードですが、業務効率化に役立つものでもあるため、リソースの足りない創業期では大きな助けとなってくれるかもしれません。「冊子版創業手帳」では、法人カードの活用法や、おすすめのカードについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Fintech UPSIDER 成長企業 株式会社 決済 法人カード 管理 資金調達 金融
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

薬効予測AIや腰痛対策アプリを手がける「biomy」が資金調達
2022年8月23日、株式会社biomyは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社新日本科学です。 biomyは、病院に蓄積されているデータに基づいた薬効予測を行うAIや、腰痛対策…
「青山芸術」が案件・作業ごとに建築家がタッグを組める設計事務所向けプラットフォーム「architag」をリリース
2021年11月26日、株式会社青山芸術は、「architag(アーキタッグ)」を提供開始したことを発表しました。 「architag」は、案件・作業ごとに建築家がタッグを組むことで設計事務所の新しい…
SREコンサルティング事業「Sreake」などを展開する「スリーシェイク」が1億円調達
2022年8月19日、株式会社スリーシェイクは、約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2022年6月7日に、7.48億円の資金調達を発表しています。 スリーシェイクは、SRE…
【3/20開催】リアル&オンラインセミナー「リアルタイム経営実現に向けたERP導入のポイント」
大阪中小企業投資育成株式会社が主催する「リアルタイム経営実現に向けたERP導入のポイント」が開催されます。 スピーディーな意思決定を行うためのERP基幹システム活用を事例とともに紹介します。 概要 日…
「クロスマート」の飲食店と卸売業者をつなぐプラットフォーム「クロスオーダー」 利用店舗数が4万店舗を突破
2023年3月29日、クロスマート株式会社は、受発注プラットフォーム「クロスオーダー」の当月利用店舗数が40,000店舗を突破したことを発表しました。 「クロスオーダー」は、飲食店と卸売業者をつなぐプ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集