注目のスタートアップ

アートECモール「Art Scenes」やオークションシステム「Otosell」など展開の「TODOROKI」が資金調達

company

2022年4月27日、株式会社TODOROKIは、資金調達を実施したことを発表しました。

TODOROKIは、アートECモール「Art Scenes」、オークションシステムサービス「Otosell」、アート市場でのWeb制作・アートフェアの運営支援・ECモールの共同運営などを展開しています。

ほかにも、日本トップクラスの組合員数を誇る美術商協同組合の公式ECモール「TSUNAGU」を制作しています。

今回の資金は、「Art Scenes」・「TSUNAGU」のさらなる拡大、オークションサービスや在庫管理システムなどアート業界のニーズに応える新規サービスのローンチ・検証、組織体制の強化に充当します。

日本のアート産業市場は、2021年には2,781億円と推計されています。また、アート作品が直接関わる美術品市場は2,186億円となっています(※1)。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、昨年度よりも市場が縮小していることも確認できます。

チャネル別でみると、国内百貨店と国内画廊・ギャラリーが売上の7割を占めており、別のチャネルの充実や利用促進が美術品市場の活性化に資すると考えられています。

一方で、近年は大きな影響力を持つ起業家が現代アートを購入することがトレンドとなっています。これにより国内においてもアートを投資だと捉える価値観が浸透していくと考えられ、その環境を整備するため、様々なスタートアップがアート領域でビジネスを展開しています。

また、ブロックチェーンの登場もアート市場にとって大きなできごとのひとつです。ブロックチェーン技術を活用したNFTは、デジタルデータにも価値を持たせることを可能としました。これにより、世界にひとつしかないデジタルアートや、限定での販売、適切な二次流通が実現され、デジタルアート領域に大きな変化をもたらしています。

アート市場はこれまで小さな市場であり続けてきたため、積極的にデジタル化などに投資することは困難でした。しかし、近年の環境の変化を考えると、デジタル化・DXを図ることで、急激な成長を狙える可能性もあります。

今後、国内のアート市場がどのように進んでいくのか注目されています。

(※1)出所)「日本のアート産業に関する市場調査2021」エートーキョー(株)、(一社)芸術と創造​

新型コロナの影響により、ECは様々な領域へと広がっています。「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Art Scenes EC Otosell TODOROKI TSUNAGU アート オークション 株式会社 現代アート 美術 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ソーシャルメディアマーケティング事業やD2C事業を展開する「BitStar」が18.3億円調達
2023年10月25日、株式会社BitStarは、総額18億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 BitStarは、ソーシャルメディアマーケティング事業やD2C事業を展開しています。…
金属加工業に特化したBtoBマッチングサービス「めたまっち」がリリース
2022年8月12日、株式会社ミラリンクは、新サービス「めたまっち」をリリースしたことを発表しました。 「めたまっち」は、金属加工に特化したBtoBマッチングサービスです。 作りたいモノのイメージ図や…
個人向け資産運用サービスを開発する「sustenキャピタル・マネジメント」が3億円調達
2020年6月1日、株式会社sustenキャピタル・マネジメントは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バランス型投信やロボット・アドバイザーとは一線を画す、品質の高い分散投資をスマートフ…
「ONE SLASH ONE」が資金調達 次世代型マイクロジム「1/workout」のプロトタイプを公開
2022年5月9日、株式会社ONE SLASH ONEは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、次世代型マイクロジム「1/workout」のプロトタイプを公開したことも併せて発表しました。 「…
東北大学発バイオテックスタートアップ「bionto」が6000万円調達
2025年9月25日、株式会社biontoは、総額6000万円の資金調達を発表しました。 biontoは、東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授が開発した独自の生体イオントロニクス技術を基盤技術とする…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集