注目のスタートアップ

観光・宿泊産業のDXを推進する「Tabist」(旧:OYO Japan)が5億円調達

company

2022年4月21日、Tabist株式会社は、5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社が運営する、JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合です。

Tabistは、日本の宿泊施設にあった宿泊管理システムや、ダイナミックプライシングの仕組みを提供することで、観光・宿泊産業のDXを推進しています。

2022年4月1日に、OYO Japan株式会社から社名を変更しています。OYOはインド発のグローバルホテルチェーンで、均質的なホテル体験を提供していました。

Tabistという社名に変更し、グローバルで均質なホテルチェーンから、日本の旅と宿泊環境にフィットした新たな体験を提供するブランドへの成長を目指しています。

今後、日本国内のローカライズなどに注力し、日本のニーズに沿ったブランドの構築や、パートナーである宿泊施設・旅するゲスト・周辺施設のコミュニティーが一体となる、新しい旅体験創りを推進していきます。

今回の資金は、プロダクト開発、加盟店契約促進、宿泊利用者への訴求強化などに充当します。

新型コロナウイルス感染症の流行により、観光業は大きな打撃を受けました。2022年4月17日時点で、コロナ禍によって倒産したホテル・旅館会社は全国で94社にものぼります。

また、宿泊業ではコロナ以前から人手不足や、訪日観光客に対するホスピタリティの向上などが課題となっていました。新型コロナを契機に非接触でのサービスを実現するためのデジタル化などが進み、宿泊業では急速にDXの意識が向上しています。

宿泊業におけるデジタル化は単なる業務効率化だけでなく、顧客体験やホスピタリティの向上にも役立てることができます。

たとえば、スマートスピーカーを利用した顧客の対応業務の効率化サービスや、浴室などの混雑状況を可視化するサービスの導入などは、顧客にとっても便利なものとして受け入れられています。

ほかにもデータの活用は、ダイナミックプライシングの普及という形で目に見えるようになってきています。ダイナミックプライシングとはシーズンによって価格が変動するというものから、周辺でのイベントの開催や、天候、競合の動向など様々な情報を考慮しながら、リアルタイムに最適な価格を算出するという高度なものに変わってきています。

今後、感染状況が落ち着き、訪日観光客が戻ってくることが予測されるため、今のうちにしっかりとニューノーマル時代の体制を構築することが重要となっています。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DX OYO OYO Japan Tabist ホテル 宿泊 宿泊施設 旅行 旅館 株式会社 観光 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

量子コンピューター向けのアルゴリズムやアプリケーションを開発する「QunaSys」が「IBM Ventures」から資金調達
2023年5月9日、株式会社QunaSysは、IBM Venturesから資金調達を実施したことを発表しました。 QunaSysは、量子コンピューターのアルゴリズム・アプリケーションエンジンの開発を行…
AIお絵かきアプリ「AIピカソ」を提供する「AI Picasso」と「カヤック」が資本業務提携
2023年2月1日、AI Picasso株式会社は、株式会社カヤックと、資本業務提携について合意したことを発表しました。 AI Picassoは、テキストや簡単な下絵から画像を生成できるAIお絵描きア…
海水淡水化装置「MYZシリーズ」などを手がける「Waqua」が資金調達
2023年8月31日、株式会社Waquaは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、九州電力株式会社と山陰酸素工業株式会社です。 Waquaは、小型海水淡水化装置や、循環式手洗いユニット、防…
デジタル保険代理店「コのほけん!」の運営やInsurtech事業を展開する「Sasuke Financial Lab」が11.2億円調達
2022年9月6日、Sasuke Financial Lab株式会社は、総額11億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Sasuke Financial Labは、デジタル保険代理店…
住宅ローンプラットフォーム提供の「iYell」が35億円調達
2022年2月9日、iYell株式会社は、総額35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 工務店・不動産会社向け住宅ローン業務効率化アプリ「いえーる ダンドリ」や、最適な住宅ローンを提案するサー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集