注目のスタートアップ

CO2排出量可視化・削減クラウドサービス「アスゼロ」提供の「アスエネ」が18億円調達

company

2022年4月13日、アスエネ株式会社は、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。

アスエネは、温室効果ガス排出量管理クラウドサービス「アスゼロ」、再エネ100%&地産地消クリーン電力サービス「アスエネ」を開発・提供しています。

「アスゼロ」は、企業のCO2を代表とするGHG(温室効果ガス)排出量を算出し、国際基準のGHGプロトコルにおけるScope1-3のサプライチェーン排出量を可視化・削減するクラウドサービスです。

請求書データなどをアップロードするとシステムが自動でCO2排出量算出を行うため、煩わしい業務をせずにカーボンニュートラルに取り組むことができます。

GHGの可視化・SXコンサル支援だけでなく、TCFD、CDP、SBTiなどイニシアチブ支援の追加サービス、CO2クレジットによるオフセットなど、脱炭素ソリューションをワンストップで提供していることを特徴としています。

今回の資金は、人材採用の強化、「アスゼロ」のシステム機能の拡充、グローバル展開に向けたシステム仕様の強化、マーケティングに充当されます。

SDGs(持続可能な開発目標)のひとつである気候変動への対策のため、世界的にGHG(温室効果ガス)の削減に向けた取り組みが加速しています。

近年企業活動においては、事業者自らのGHGの排出だけでなく、サプライチェーン全体のGHG排出を削減していくことが求められています。

また、サプライチェーン全体を把握することは、企業活動全体を把握・管理することにもつながります。

一方でサプライチェーン排出量を算定するには、複雑なサプライチェーン全体を把握しなければならないため、業務に大きな負荷がかかります。このことから、サプライチェーン排出量の算定を効率化するシステムが求められているのです。

また、サプライチェーン排出量を算定したあとは、サプライチェーンのなかでも無駄が多く、最適化できていない部分のGHG排出量を削減することも必要となります。

アスエネの提供する「アスゼロ」は、請求書などのアップロードなどによりGHG排出量を自動で算定し、クレジットや非化石証書を最適な形で購入するクラウドサービスです。GHG排出削減の多くの部分を自動化するため、企業のESGの取り組みが増加するにつれ、簡単にGHG排出削減に取り組みたい企業のニーズがさらに高まっていくと考えられます。

アスエネ株式会社のコメント

このニュースを受けまして、アスエネ株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスゼロ」の開発・営業・カスタマーサクセス(CS)の優秀人材の採用強化、システム機能拡充や利便化のための開発、将来のグローバル展開に向けたシステム仕様の強化が主な目的です。

・今後の展望を教えてください。

企業や自治体のCO2排出量の見える化・削減、日本のCO2削減データの拡充、サステナビリティ・アカウンティング/ファイナンス領域にてシステム連携や追加サービスなどを推進するための提携を強化します。
そして、5年後までにアスゼロの導入社数10,000社を目指しています。
また、海外展開も視野に入れています。

・読者へのメッセージをお願いします。

当社は、CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスゼロ」を通じて、脱炭素社会への変革を牽引し、世界にチャレンジするクライメートテック企業として成長と採用を加速させていきます。
「次世代によりよい世界を」のミッションを実現するため、ESG・クライメートテック企業として世界にチャレンジし、21世紀に新たな価値を創出してまいります。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ CO2排出量 GHG アスエネ アスゼロ カーボン・オフセット カーボンニュートラル クラウドサービス サプライチェーン 二酸化炭素 可視化 排出量 株式会社 温室効果ガス 環境 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIサイバーセキュリティプラットフォームを提供する「AironWorks」が300万ドル(約4.5億円)調達
2024年8月30日、AironWorks株式会社は、総額300万ドル(約4.5億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 AironWorksは、AIサイバーセキュリティプラットフォーム「Air…
グローバル向け算数学習アプリを開発する「Mathmaji」が資金調達
2023年6月30日、株式会社Mathmajiは、資金調達を実施したことを発表しました。 Mathmajiは、グローバル向け算数学習アプリ「Mathmaji(マスマジ)」を開発しています。 現在β版を…
無料の事業計画作成サービス「ProfinanSS」がリリース
2019年12月18日、株式会社プロフィナンスは、「ProfinanSS(プロフィナンス)」をリリースしたことを発表しました。 「ProfinanSS」は、事業計画を無料で簡単に作成できるWebサービ…
「RevComm」の音声解析AI電話「MiiTel」が2月末まで無償提供
2020年12月2日、株式会社RevCommは、「MiiTel」を2020年12月2日(水)から2021年2月28日(日)の期間、無償提供を実施することを発表しました。 「MiiTel(ミーテル)」は…
地域医療連携クラウドシステム「medigle」を提供する「メディグル」が5,000万円調達
2023年1月12日、メディグル株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メディグルは、地域医療連携クラウドシステム「medigle」を提供しています。 連絡先管理などが…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集