注目のスタートアップ

BtoB企業の新たなコミュニケーション手法を提供する「9seconds」が3.2億円調達

company

2022年3月24日、9seconds株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

9secondsは、見込み顧客とインサイドセールスをワンクリックでつなぐクラウドサービス「Quicker(クイッカー)」を開発・提供しています。

「Quicker」をWebサイトに導入することで、訪れた見込み顧客はWebサイト上の問い合わせフォームの入力をせずに、ワンクリックでインサイドセールスや営業担当と、通話やメッセージによる会話を開始できるようになります。

主に、問い合わせをもらった見込み顧客に電話がつながらない、見込み顧客に対して5分以内にアプローチできていない、日程調整のメールへの反応がもらえないといった課題を解決することを目的としています。

今回の資金は、人材採用の強化などに充当されます。

BtoBのWebマーケティングにおいてWebサイトの運営は見込み顧客の創出のために重要な要素のひとつです。資料請求や問い合わせをしてくれる顧客はその後の購買・利用につながる確率が高いため、この部分で顧客を取りこぼさないようにすることが重要です。

一方で、BtoBのWebサイトの問い合わせフォームでは入力項目が多く、ここで脱落してしまう顧客も少なくないと考えられます。また、見込み顧客からもらった連絡先に連絡するまでに時間がかかるため、電話に出てもらえない、メールに返信してもらえない、という課題も生じます。

この課題を解決するためには、Webサイト上での顧客とのコミュニケーションをスムーズにすることが考えられます。近年はAIを搭載したチャットボットの導入も目立つようになっており、顧客が問い合わせをしやすい環境、顧客の情報を入手しやすい環境も少しずつ構築されはじめています。しかしチャットボットは万能ではなく、画一的な情報しか入手できないことや、顧客には無機質な対応しか提供することができないという課題もあります。

9secondsはこれらの課題を解決するため、BtoBにおける見込み顧客とのコミュニケーションにおいて、Webサイトから即座に通話機能でつながることができるサービス「Quicker」を提供しています。

「Quicker」は、企業と顧客の「会話」によるコミュニケーションをアップデートすることで、顧客に最適な提案ができるような環境を構築することを目的としています。

営業は企業の売上を向上させるために必要な業務です。しかし、リソースの足りない創業期は、満足できる営業を行えないかもしれません。「冊子版創業手帳」では、少しでも営業の成功率を上げるための、営業ツールの導入や販路開拓の方法などのノウハウを提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 9seconds B2B BtoB Quicker インサイド・セールス クイッカー コミュニケーション セールス タッチポイント 問い合わせ 営業 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

植物の高温・乾燥耐性を高めるバイオスティミュラント資材を開発する「アクプランタ」が1.5億円調達
2022年4月20日、アクプランタ株式会社は、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アクプランタは、植物を様々な環境ストレスから守るバイオスティミュラント資材を開発していま…
読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を運営する「Yondemy」が1.3億円調達
2024年3月13日、株式会社Yondemyは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Yondemyは、子ども向けの読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」や、Po…
メンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home」を手がける「Sanu」が70億円調達
2024年4月3日、株式会社Sanuは、総額70億円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達金額は120億円となりました。 Sanuは、メンバーシップ制セカンドホームサー…
コワーキングスペースの運営などを手がける「ATOMica」が4.8億円調達
2023年5月18日、株式会社ATOMicaは、総額約4億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ATOMicaは、出会い・交流・共創を持続的に生みだすソーシャルコワーキング「ATOM…
オーダーメイド介護サービスを運営する「イチロウ」が2.2億円調達
2023年3月8日、イチロウ株式会社は、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社LINKからイチロウ株式会社へと社名を変更したことも併せて発表しています。 イチロ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集