注目のスタートアップ

次世代型電動車椅子「TRANSELLA」(仮称)開発の「LIFEHUB」が1億円調達

company

2022年3月1日、LIFEHUB株式会社は、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

次世代型電動車椅子「TRANSELLA(仮称)」を開発しています。

車椅子でありながら、歩く、立ち上がる、乗り越えるといった動作が可能な次世代モビリティです。これにより車椅子に乗ったままでもエスカレーターを利用することができます。

日常生活のなかで電動車椅子として利用できるよう、一般的な電動車椅子と同様のレバー・ボタン・リモコンによる操作機能を実装する予定です。

またそれ以外にも重心移動による操作が実現できるよう開発を進めています。

立ち上がり動作については、動作時に周囲とぶつからないようレーザーによって周囲を把握したり、転倒時にユーザーの身を守るエアバッグ機能などを搭載する予定です。

2023年7月にイニシャルモデルの一般販売を始め、2024年中に量産型の市販モデルを投入する計画です。

今回の資金は、製品開発と経営基盤強化に向けた人材採用に充当される予定です。

車椅子は足などに障害を抱える人にとって日常生活に欠かせない移動手段であり、身体の一部といっても過言ではありません。

都内のほとんどの駅では、国によって定められた基準にもとづき、バリアフリー設備の整備が進み、車椅子利用者でも利用できるエレベーターが設置されています。

一方で、エレベーターは使いやすい位置に設置されているとは限らず、商業施設では奥まった場所にあり、利用者も多いせいで利用にあたって不便な面があります。

エスカレーターは使いやすい位置に設置されていることが多く混み合うことも少ないため、車椅子ユーザーでも利用するケースがあります。

しかし車椅子でのエスカレーター利用は危険があり、死者を伴う事故が発生したこともあります。

車椅子でもエスカレーターを利用できるようにする台車もありますが、介助者1名と準備が必要で、後ろを向いてエスカレーターを利用することになるため若干の恐怖を感じることとなり、普及には課題があります。

また車椅子は車体が大きく、人混みなどに配慮しながら移動しなくてはならないことも車椅子ユーザーにとって悩みのひとつとなっています。

LIFEHUBは、こういった課題を解決するため次世代の電動車椅子型モビリティの開発に取り組んでいます。

「TRANSELLA」(仮称)は、車椅子でありながら立ち上がることができ、その車輪の構造によりエスカレーターにも普通に乗ることができます。

また車体自体も自らの身体とほぼ同等であり、その場で360度旋回できるため、車椅子ユーザーの様々な煩わしさを開放します。

次世代のプロダクトの開発には、より多くの資金が必要となります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に役立つ情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ LIFEHUB TRANSELLA モビリティ 株式会社 次世代 資金調達 車椅子 障害者 障害者支援 電動車椅子
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

公共制度・補助金の認知・申請を簡単にするチャットサービス提供の「Civichat」が1,500万円調達
2021年5月25日、株式会社Civichatは、1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 公共制度を行使する際に障壁になる認知や申請の手間などの手続きを簡素化する、LINE@上のサービ…
モノ情報Webマガジン「SAKIDORI」がモノ特化のクラウドファンディング・サイトをオープン
2019年8月27日、株式会社WILBYは、「SAKIDORI Store(サキドリ ストアー)」を2019年8月20日より開始したことを発表しました。 WILBYは、話題のモノ情報を紹介するWebマ…
サイバーセキュリティ関連の実戦的な専門人材とトレーニングを提供する「サイバーコマンド」が資金調達
2023年10月2日、サイバーコマンド株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 出資者は、合同会社PKSHA Technology Capital Inc.と株式会社松尾研究所の子会社である…
クラウド型採用マーケティング・ツール「採用係⻑」運営の「ネットオン」が2.5億円調達
2019年11月6日、株式会社ネットオンは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド型採用マーケティング・ツール「採用係⻑」を運営しています。 求人検索エンジンに最適…
難発現性タンパク質を大量生産できる生産プラットフォームを展開「KAICO」が資金調達
2020年5月26日、KAICO株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 九州大学のオリジナル・カイコを利用しカイコ・バキュロウイルス発現法により、生医療用研究試薬やワクチン、診断薬などの大…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集