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免疫細胞治療の研究開発を行う「サイアス」が21.3億円調達

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2022年2月28日、サイアス株式会社は、総額21億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

他家iPS細胞を原料として、固形がんをターゲットにT細胞受容体(TCR)を遺伝子導入するiPS細胞由来T細胞製品や、固形がんをターゲットとするキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子を導入したiPS細胞由来NK細胞製品等の各種免疫細胞治療の研究開発を行っています。

今回の資金は、研究開発体制の大幅な拡充、米国展開の準備に充当されます。

2006年に山中伸弥教授率いる京都大学の研究グループがiPS細胞を発表してから、16年が経過しました。

iPS細胞は万能細胞ともいわれ、患者から採取した体細胞からiPS細胞を作れば、拒絶反応のない移植用組織や臓器の作成が可能となるため、移植を希望する待機患者を救うことができると期待されています。

また、免疫細胞のうちT細胞にはがん細胞を攻撃する性質があり、人間の身体は、本来この免疫の力によって発生したがん細胞を排除しています。

しかしT細胞が弱まったりがん細胞がT細胞を抑制している場合、免疫ががん細胞を排除できず人間の身体でがんが増殖してしまうことになります。

iPS細胞は、このT細胞の製造が可能であることがわかっており、このT細胞などを活用した治療法である免疫細胞療法ががん治療において大きな成果を上げています。

サイアスの技術は、末期患者の疲弊した免疫細胞においてもこの免疫細胞療法を適用可能にすることを目的としています。

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カテゴリ 有望企業
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