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人型重機を研究・開発する「人機一体」が電線・ケーブル事業・電子材料事業展開の「タツタ電線」と資本提携

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2022年1月24日、株式会社人機一体は、タツタ電線株式会社と資本提携契約を締結したことを発表しました。

Man-Machine Synergy Effector (MMSE)=人間機械相乗効果器というコンセプトを掲げ、力学を自在に操ることができる人機(人型重機)の研究・開発と、将来的な社会実装を目指しています。

また、パワー増幅バイラテラル制御技術を中心に、先端ロボット工学に関する知的財産を多数保有しています。

この知的財産を活用したロボティクス製品化コンサルティング事業を展開しています。

2022年1月現在、「深夜帯における人が担っている鉄道架線メンテナンスの機械化」、「重機・建機の油圧フリー完全電動化による脱炭素と高度化の実現」、「現在は人が担っている工業炉内点検・メンテナンス業務の機械化」などのプロジェクトを行っています。

また、タツタ電線と提携により、「工場内における重量物ハンドリング」について、人機一体の先端ロボット工学技術とタツタ電線の高機能ロボットケーブルを活用した知財プラットフォームによって解決に取り組みます。

今回の資金は、近日発表予定の「大手鉄道会社との共同開発である高所重作業対応汎用人型重機PoC試作機」、「油圧フリー完全電動の革新的重機」などの開発に充当されます。

近年のAI技術の進展により、産業用ロボットや介護用ロボットなど自律ロボットの社会実装が進みました。

ロボット=自律機械という認識が強くなり、ロボット工学においてはロボットを自律させることが研究の目的になり、AIの開発に重点が置かれるようになりました。

しかし、AIが高度に発展したとしても、ロボットは人間が抱くなんらかの目的の達成のために動くこととなります。

もちろんのAIによって自動化されると便利なケースは多いかもしれません。

しかし人間の意図を完璧に汲み取ることは同じ人間ですら難しいため、その人の目的を達成するためには、自在に動かすことのできるロボットが最適であるケースも少なくないでしょう。

そのため、人機一体は、ロボット工学において人間が排除されすぎていることに課題を感じ、人間が自在に操ることができる人型重機(人機)を研究・開発しています。

人型重機は建設・製造などの現場だけでなく、災害や犯罪現場などでも活用されることが想定されます。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

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カテゴリ 有望企業
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