注目のスタートアップ

観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」や「ルーラNFT」を提供する「ルーラ」が資金調達

company

2022年9月15日、株式会社ルーラは、資金調達を実施したことを発表しました。

ルーラは、観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」と「ルーラNFT」を提供しています。

「ルーラコイン」は、全国の観光地で横断的に利用できる観光に特化した地域デジタル通貨です。

デジタル通貨とプレミアムポイント(キャンペーンごとに付与されるポイント)で構成されており、ユーザーはルーラコインをスマートフォンにチャージし、加盟店での買い物で利用できます。

チャージすることでプレミアムポイントが付与されるほか、ルーラコイン限定の宿泊プランやアクティビティなどを提供しています。

加盟する観光地側は、ルーラが運営する観光DAOに参加することで、収益分配だけでなく、自動的に寄付される決済金額の1%で集まった観光支援予算を活用し、新たな観光商品の開発や、観光地の整備、観光PRなどの起案や投票ができます。

「ルーラNFT」は、全国の観光地の観光資源をNFT化したものです。

ユーザーのスマホの位置情報を活用し、現地でしか購入できない仕様となっています。

今回の資金は、ルーラNFTのコンテンツ開発を含むプロダクトの強化、マーケティング施策の強化、人材採用の推進に充当します。

地域通貨とは自治体などが発行する地域限定で決済手段として利用できる通貨であり、その地域の消費の促進や相互扶助を目的としています。

国内では1990年代後半から2000年代前半に大きなブームとなりました。

地域通貨はその運営に大きなコストがかかることから衰退していったのですが、近年になって再度注目が高まっています。

近年注目されている地域通貨は主にキャッシュレス決済の仕組みを応用して実装されています。

従来の地域通貨よりも発行・運営にコストがかからず、また柔軟な運用が可能なことから、地域経済の活性化のために導入を決定する自治体などが増加しています。

ルーラの「ルーラコイン」は、こうしたデジタル地域通貨のひとつであり、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術であるブロックチェーンを活用していることを特徴としています。

ブロックチェーンは、システムの運用にコストがかからないという特徴を持っており、さらに暗号資産のやり取りに銀行が介在しないため手数料が大きく抑えられます。

地域通貨は利用先をその地域に限定することで消費を地域経済に還元するというコンセプトなのですが、「ルーラコイン」は全国の観光地で横断的に使えるという特徴を持っています。

その代わり、チャージ時にポイントが付与される、特別なコンテンツを提供している、1%が観光地に還元されるといった仕組みにより、ユーザーの利用を促進しています。

観光などにおける課題をを解決するにはさまざまな企業・自治体との協力が欠かせません。そのため自社とのシナジーが高そうな企業などに積極的にアプローチをかけることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、人脈を広げるためのネットワークづくりや商工会議所の活用法について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DAO NFT キャンペーン デジタル地域通貨 デジタル通貨 ブロックチェーン ポイント ルーラ ルーラNFT ルーラコイン 仮想通貨 地域通貨 宿泊 暗号資産 株式会社 観光 買い物 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AI肌診断アプリ「HADABON」を開発・提供する「AquaAge」が資金調達
2023年1月24日、AquaAge株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 スマートフォンで顔写真を撮ることで、AIによる肌診断ができるアプリ「HADABON」を開発・提供しています。 6…
「menu」「レアゾン・ホールディングス」「KDDI」がデリバリーサービス「menu」成長に向け提携強化 
2023年4月28日、menu株式会社は、株式会社レアゾン・ホールディングス、KDDI株式会社、menuの3社は資本業務提携をさらに強化したことを発表しました。 これによりmenuは、KDDIが50.…
AI駆動型の細胞分析技術を搭載したイメージングセルソーター「VisionSort」を手がける「シンクサイト」が21.5億円調達
2024年8月29日、シンクサイト株式会社は、総額21億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、助成金も含めた累計調達額は111.5億円となります。 シンクサイトは…
身近に発生する法律トラブル解決を実現するサービスを開発する「キビタス」が8,000万円調達
2022年3月25日、キビタス株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 キビタスは、身近に発生する法律トラブル解決を実現するサービスを開発しています。 第1弾のプロダクト…
バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する「digzyme」が7.3億円調達
2024年4月23日、株式会社digzymeは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 digzymeは、バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する東京工業大学発スター…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集